2014.04.01
AYANO (Cyntia)「KRONOS & KingKORG」インタビュー


ライブでもかなりテクニカルなプレイが多いですよね?
毎回大変です…。
トレーニングはどんな感じで?
基本はハノンをずっと弾くっていうのをやっています。それと頭の中でやる脳のトレーニングと、実際に演奏する筋肉のトレーニングの2つが大事だと思っていますので、指のトレーニングとしてはハノン、脳のトレーニングとしては、指番号を意識するとか、思い通りに脳から指の筋肉まで伝達するまでやるのが大事だなって思っています。
毎日ですか?
基本的に毎日ですけど、これまで効率の良い方法を見つけるまでにかなり時間がかかりましたね。これからもさらに良い方法があると思いますから、探していきたいんですけど、いきなり譜面を見て弾くんじゃなくて、DAWのピアノロールの図形を頭にインプットしてから弾くようにしてるんですよ。左右の手のタイミングなどをまずしっかり確かめてから、細かい内容に入るんです。そういうふうに、最初にまずこの方法で記憶していくと、譜面を見ても分かりやすさが違うってことを最近気づきました(笑)。
これはちょっと良い情報ですね!
がっついてできるまで何回もやるだけじゃなくて、この方法を始めてからは時間短縮できてるような印象が最近ありますね。
ドラムっぽいアプローチかも知れませんね。
あ、そうかも知れません。
ライブでもかなり速弾きも多いですよね。
そうですね。できるまで何度も練習するっていうか「弾きたいから弾けるまでやろう」っていう挑戦とか「弾けたらカッコいいじゃん」っていう憧れも、すごく原動力になっている気がします。
めちゃくちゃ努力型の人ですね。
そうですか?(笑)。たぶん目標となる自分というか「あれ絶対カッコいいよね」っていうのがありますので、それにどうにかして近付きたいっていうのがありますね。
AYANOさんの好きなキーボーディストは?
日本の方ですと浅倉大介さんや岸利至さん、外国の方だとジョーダン・ルーデスさんです。特にジョーダンには憧れていて、彼のようなキーボーディストになりたいですね。Cyntiaでは同期を使っていませんし、私のセットも2台以上に増やそうとは思っていなんです。というのは、最新鋭の「これだ!」っていう機材でどこまで弾き倒せるのかを挑戦していきたいからなんです。メンバー5人だけで作れるCyntiaサウンドを創り上げていきたいですね。
シンプルなセットなのに凄いことをやっているのってカッコいいですよね。
そうですね。実際に左手でYUIさんのギターとユニゾンをして、同時に右手で別のことをやる場面が多いんです。そういうところをもっとたくさんお見せできれば、と思っています。
やっぱりツイン・リードで行きたい場面もありますからね。そこはAYANOさん登場!ですね。
もっともっと頑張りたいですね。
これからもKRONOSとKingKORGで…。
バリバリと「悪の道」を…(笑)じゃないですけど、ホントに毎日の積み重ねと練習が大事だと思いますので、満足することなく、常に頑張っていきたいと思います。

さて、いよいよセカンド・アルバム『Lady Made』が発売になります。どんな感じの内容なのでしょうか?
タイトルにもありますように、女性をイメージさせたりとか、感じ取ってもらえるような1枚になっていると思うんです。メンバー発信の曲ばかりなので、女性にしか出せないような雰囲気の曲が揃いました。それが、可愛らしさでもありますし、憂いだったりとか、柔らかさとか、そういうふうに曲ごとの色がハッキリしていて、とっても面白い作品に仕上がりました。
楽しみですね。そして、その後に1周年記念ライブがあります。
そうです!「1st Anniversaryワンマンライブ『Re: Alive』」と題してお送り致します!
この「Re: Alive」にはどんな意味が込められているのでしょうか?
今までの自分たちよりもさらなる高みを目指して新しい気持ちで、メジャー・デビューということもありますので、生まれ変わったように、さらに素晴らしいCyntiaをお見せします!っていう意味合いですね。ベースのAZUちゃんも去年正式加入して5人のサウンドを聴いて下さい!っていう思いも込めています。
楽しみですね。では最後に、AYANOさんが思うコルグのブランド・イメージについてお聞かせください。
そうですね…。四字熟語で言いますと「温故知新」のイメージがありますね。サウンドなどこれまでの伝統的な部分をすごく大切にしつつも、新しいことにも挑戦して何回も生みなおしていく作業をずっと続けているメーカーだと感じていますね。それがありますから、OASYSからKRONOSにスイッチしてもスムーズに使うことができましたし、そこから派生してKingKORGを使っても、伝統的なコルグ・サウンドがありつつも新しくなっているところがたくさんありますし、しかもオシャレですよね。見た目へのこだわりをすごく感じますよね。そういうところも好きです。
お忙しい中、ありがとうございました。

AYANO(Key, Pf&Cho)
“多彩なマルチプレイヤー、暴走系メタル” ピアノは5歳から、声楽は11歳から、ヴァイオリンは11歳から、ギターは16歳から演奏・師事経験を持つマルチ・アーティスト。三味線とクラリネットも手にする。東京の音大で作曲・サウンドプロデュースを学ぶかたわら楽曲制作を進め、他アーティストの作品にレコーディング・エンジニアやボーカル・ディレクション、ピアノやコーラスなどで参加。アレンジのサポートもするなどミュージシャン/クリエイターとして活動を続ける。名取の資格を持つ日本舞踊をはじめ書道・絵画などに長く親しんできた美術志向に加え、デジタル波形編集を加えた楽曲を好むなど現代音楽的な要素も併せ持ち、メタル/ロックの範疇に収まらない、ある種フェティッシュな志向性が彼女の音楽的魅力。

Cyntia
LIV MOONのミュージックビデオでの共演をきっかけにYUIとKANAKOを中心に結成。デモテープが決め手となりインディーズレーベル スピニングからシングル「ラン・トゥ・ザ・フューチャー」をリリース。オリコン・シングル・デイリー・ランキングで28位を記録。ベースAIRIが体調不良のため活動を休止、脱退。元LAZYgunsBRISKYのベーシストAZUを迎え2012年11月に現メンバーとなる。2012年9月にリリースしたファースト・アルバム「エンドレス・ワールド」は、オリコン・アルバム・デイリー・ランキング22位。東京・表参道GROUNDで行った3ヶ月連続ライブもソールドアウト。また、Vo:SAKIはプロ野球オリックス・バッファローズの大阪ドーム公式戦最終戦で国歌を独唱。音楽専門誌の「Player」では2012年読者人気投票の「BEST NEW ARTIST」部門で堂々の1位を獲得するという最高の締めくくりを迎えた。そして2013年1月KARA東京公演バックバンド(Gt:YUI、Ba:AZU、Dr:KANAKO、Key:AYANO)に大抜擢され、5万人を前に「シンティア」と紹介される。2013年3月20日(水)ついにビクターエンタテインメントよりメジャー・デビュー。*CyntiaはCynthia+Tiaraから生まれたバンドネーム。
Cyntia AYANOさんからのメッセージ