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Pa5X OSバージョン1.3.0の新機能
Pa5X の新しいOS v1.3.0 では、KORGのフラグシップ・アレンジャー・キーボードに幾つかの重要な新機能と改良が施されています。このアップデートでは、以前の KORGアレンジャー製品に搭載された幾つかの便利な機能が追加されるだけでなく、アレンジャー・キーボードで初めて見られる強力な新しいテクノロジーも提供されます。
OS v1.3.0では、伝説的なKAOSSテクノロジー搭載と CDGファイルの互換性に加えて、スタイル編集とソングブックの多くの機能強化、およびコード・シーケンス・エディターなどの重要な新機能が含まれています。また、マトリックス用の新しいプリセットもあり、マトリックス・パッドを使用してソングブック・エントリとコード・シーケンスを選択できます。
オペレーティング・システム全体に多くの改良が加えられ、使いやすさと安定性が向上しました。
OS 1.3.0 で強化、および改善されたポイントは以下リストの通りです。
詳細については、マニュアルと紹介ビデオをご覧ください。
新しいオペレーティング・システムは全てのPa5Xユーザーに無料で提供され、今すぐ次の場所からダウンロードできます。
https://www.korg.com/jp/support/download/software/0/895/5128/
主な改善点
- CDG ファイルの完全な互換対応
- KAOSSエフェクト
- 新しいコード・シーケンス編集機能
- コード・シーケンスと ソングブック・ エントリを選択するための新しいマトリックス・プリセット
- ソングブック の新しいセットリスト入れ替え機能
- MP3ファイルのファイナライザー(ソングブックに保存された設定を使用)
- スタイル編集メイン・ページの再設計。新しい録音機能、取り消し履歴、トラック設定のコピー、ノートの削除、その他の改善
- 53,000を超えるユーザー・サンプルをロード可能(プリロード・バッファーが420MBに増強)
- ユーザー・サウンド(12)とドラムキット(6)バンクが2倍に増加
- ドラムのユーザーによる編集が可能なラウンド・ロビン(TX16Wxサンプラー形式をサポート)
- ドラムキットのベロシティ・レイヤーが8個から16個へ増強
- 45 個の新しいスタイル
CDG ファイルへの互換性
新しいオペレーティング・システムでは、非常に人気の高いMP3 + Graphics Lyrics形式に対応します。CDG形式を使用すると、画像を曲に同期させることができるため、カラー画像での歌詞データが読み込めます。これにより、特にPa5Xの内蔵HDMI出力を介して接続された大きな外部ディスプレイにカラオケ歌詞画面が映し出されます。
HOME画面にKAOSSタブが追加
魅惑的なKAOSSエフェクトがPaシリーズに楽器として復活し、スタイルやMIDIソングをリアルタイムに加工できるようになりました。この強力なMIDIエフェクト・プロセッサは、ダンスやEDMアーティストを念頭に置いて考案されたもので、ライブ・ミュージックのパフォーマンスに新鮮でモダンなアプローチを提供します。
60を超えるプリセットの中から12のお気に入りのプリセットを事前に選択して配置し、ステージでのライブ・パフォーマンス用セットとして事前に登録できます。12のお気に入りのプリセット・ボタンのそれぞれにプリセットをすばやく簡単に割り当て可能です。ディスプレイ上の該当するボタンを数秒間押し続けるだけです。
再設計されたスタイル編集画面
スタイル編集画面を再設計し、各トラックに新しい録音と再生のスイッチを追加しました。これにより、パソコンで動作する最も一般的な DAW の一般的な方法にあるような、トラックの録音を開始する前に、音楽のアイデアを試してリハーサルし、それが適切かどうかを確認できます。
録音中に単一のノート(音符)を簡単に削除できるノート削除機能や、異なるスタイル・エレメンツ間でトラック設定の全て、または一部をコピーできるトラック設定のコピー機能などの機能も実装しました。
もう 1 つの使い勝手の向上として、スタイル編集中に何か問題が発生した場合、元の設定状態に戻す履歴機能を追加しました。最大5ステップ前の手順まで戻ることができます。
スタイル編集機能のさらなる改善点に、スタイル・エレメンツ内の全てのトラックの エクスプレッション 値を一度に変更できる便利な機能があります (物理スライダー、または画面上の仮想スライダーを動かす時に SHIFT ボタンを押し続けるだけです)。これにより、録音中にスタイル・トラックのバランスを非常に迅速かつ簡単に調整できます。
スタイル編集機能の最も注目すべき改善点の 1 つは、コード・バリエーションを録音した後でも、小節数の長さを変更できることです。長さを短くすると、超過した小節が自動的にカットされ、長くすると、最初の小節が新しい小節で繰り返されます。いつでも自由にパターンを調整できるため、スタイルの作成が遥かに速くなります。
コード・シーケンス編集機能
既存のコード・シーケンスでも、録音したコード・シーケンスでも、どのコード・シーケンスでも編集できるようになりました。スタイルに合わせてコード進行を最適化するには必須です。コードと小節を追加、削除、または置き換えます。これらは快適なリスト・ビューで行われ、画面上の大きなボタンで全てを可能な限り迅速かつ即座に実行できます。
新しいマトリックス・プリセット
Pa5X は16 個の大きなゴム製パッドで構成された便利で強力なマトリックスを備えた唯一のアレンジャー・キーボードです。新しいプリセットを追加して、全てをより柔軟に操作することができます。
新しいマトリックス ・プリセットを 2 つ追加しました。「コード・シーケンス」というプリセットでは、16 個のゴム製パッドでいつでもトリガーできるコード・シーケンスを最大 16 個まで記憶できます。コード・シーケンスを曲全体に準備しておき、必要な時にいつでも開始できます。
必要に応じて、[全てをループ] オプションを有効にすると、全てのコード・シーケンスをサイクル再生します。これらのコード・シーケンスはいつでも利用できるため、異なるスタイルや曲からでもアクセスできます。
ソングブック の改善
セットリストをより論理的でわかりやすい順序に並べ替える必要がある場合があります。v1.3.0では、セットリストの並べ替えコマンドが使用できます。
ソングブック の新機能はこれだけではありません。MP3ソングに基づくエントリでは、ファイナライザーを含むエフェクト設定を保存できるようになりました。MP3のレベル調整とイコライジングは全てPa5X内で実行できるようになりました。
Paシリーズに追加されたのは、ソングブック・エントリ内でキーボードセットを入れ替える機能です。これは、曲の各セクションに適切なサウンドを合わせるのに非常に便利な機能です。
EDS-XPサウンド エンジンの改善
新しいオペレーティング・システムでは、ロードできるサンプルの量が驚くほど増加しています。
8GBのユーザー・サンプルRAM(リニア4GBから圧縮)は、以前の30,000から約80%多い53,000以上のサンプルを扱えるようになりました。これに合わせて、プリロード・バッファーを260MBから420MBに増やしました。
この膨大なサンプルを管理するために、ユーザー・サウンド(最大 12 バンク)とユーザー・ドラム キット(最大6バンク)の場所を2倍に増やしました。
大きな新機能はこれだけではありません。ドラムはラウンドロビンを再生できるようになりました。これは、無機質な繰り返しを排除してドラムのサウンドを非常にリアルにする技術で、各キー(鍵盤)に最大 4 つのラウンド ロビンが割り当てられています。
さらに、ベロシティ・レイヤーの数を以前の8から16に増やすことで、パーカッションのダイナミック・レンジをより繊細にしました。したがって、各キー(鍵盤)は最大16のベロシティ・レイヤーと4つのラウンド ロビンを再生できます。これにより、サウンド作成、そして音楽において、これまでにない柔軟性が実現します。
プログラミングを簡単にするために、
TX16Wxソフトウェア・サンプラー形式をサポートします。
このサード・パーティ・ツールを使用すると、各ラウンドロビンのバランス調整やサンプルの自動マッピングまで、膨大なサンプル・ライブラリを作成できます。その後、作成されたマルチサンプルとドラムキットをほぼ準備完了の状態でPa5Xにロードできます。勿論、Pa5Xのサンプルとマルチサンプルを編集することもできます。
外部 MIDI デバイス・コントロール
スタイルとMIDIソングでの外部MIDIデバイス設定画面
内部サウンドを再生せずに任意のトラックからMIDIノートを送信できる機能は、外部サウンド・モジュールや追加のキーボード楽器に頼る全てのミュージシャンにとって便利な機能です。従来のバンク・セレクトMSB、LSD、プログラム変更バンドルを、統合された仮想テン・キーで直接入力できるようになりました。
エフェクトの再設計
最後に、見た目を改善して、どのようにエフェクトが機能しているかを明確にする、66個の新しいエフェクト画像を追加しました。
Pa5Xは、Pa5X またはPa4Xで作成されたユーザー・データのみをサポートすることに注意してください。
異なるモデルで作成されたデータやサード・パーティのユーティリティで変換されたデータをロードする場合、互換性は保証されません。動作はしますが、予期しない動作が発生する場合があります。
これら以前の古いデータをまだ使用する必要があって、問題が発生している場合には、該当ファイルをコルグ・カスタマーサポートに送信することをお勧めします。古いユーザー・ファイルを分析して潜在的な問題を特定します。症状の報告と問題を再現する方法を含めてお知らせください。