2019.02.14
和田唱(TRICERATOPS)「SV-1 Black」インタビュー Powered by CINRA.NET
| 1人でいくつもの楽器を操る、初のソロツアーのリハーサルに潜入
ここは東京・下高井戸にある、株式会社コルグが運営するスタジオ「G-ROKS」。TRICERATOPSのライブ用リハーサルで6~7年前から利用しているそうです。この日は11月から始まるソロツアー『一人宇宙旅行』のリハーサルが行われていました。このツアーで和田さんは、たった1人でステージに立ち、様々な楽器を1人でこなすという新たな試みに挑みます。
和田
:どんなライブになるんだろう、自分でもまだまったく想像がつかない(笑)。でも、こうやって新しいことに挑戦するのは、ミュージシャンとしてとても大事なことだと思っています。もちろん、緊張しますけどね。TRICERATOPSが渋谷La.mamaでデビューライブをやったときも、ものすごく緊張したのを覚えています。今回のツアーの初日は札幌なんですけど、そこでなにか「気づき」があるような気がして今から楽しみですね。
スタジオ風景
和田さんの曲作りは至ってシンプル。コンピューターなどは一切使わず、思いついたメロディーやコードはiPhoneのボイスメモなどに、ギターの弾き語りで直接吹き込んでいるそうです。そのやり方は、TRICERATOPSでデビューしたときから一貫して変わっていません。
和田
:部屋にこもって1人で曲作りとか、パソコンで打ち込んでデモを作るとか、自分には向いてないんですよ。いつも曲作りはリビングでやっていますし、隣のキッチンで奥さんが皿洗いなんかしていて、その音が思いっきりボイスメモに入っちゃったりしてるんだけど(笑)、そういうオープンな環境のほうが作りやすいんです。
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レトロ&モダンで特徴的なデザインに惹かれて購入した和田さん。ソロアルバムを作るうえで大活躍し、ソロライブではメイン楽器として使用します。さらに、家にはもう1台置いているそうです。
和田
:ポール・ウェラーがステージで使っているのを見て、「お! さすがウェラー、オシャレな鍵盤を使っているな」と。最初、どこの楽器かわからなくて、色々調べたらKORGだと判明してすぐに手に入れました。これは73鍵ですが、家では88鍵を使っています。アコピ、エレピ、シンセ、いろんなサウンドが出るので重宝していますね。エレピというと、四角くてゴッツイものが多いけど、この丸みを帯びたレトロモダンな見た目がとにかく好きなんです。
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40代に突入し家庭を築いても、決して「守り」に入らず新しい世界へと果敢に挑む和田唱さん。ソロアーティストとしての彼の今後の活躍はもちろん、それを経た「新生TRICERATOPS」も今から楽しみでなりません。
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