NAUTILUSについて

──スタジオに導入されたNAUTILUSの鍵盤数と台数を教えて頂けますか？


小林 ：鍵盤数は61鍵、台数は6台です。


──NAUTILUSに決めて頂いた理由があるようでしたらお聞かせください。


小林 ：色々な理由があるんですけど、個人的な理由としては…私が昔いたスタジオの常設機としてTRITONが置いてあったんです。他のメーカーのピアノなども置いてありましたが、「シンセ/キーボード」というと「コルグ」というイメージがベースとなっていて、そんなことから「スタジオのシンセならコルグの機材を入れたいな」という思いがありました。

 

──実際に触られての印象はいかがですか？


小林 ：まだしっかりとは触ってはいないんですけど、一番格好良いと思ったのはディスプレイの部分で、開いたらすぐセットリストが出てきて、音の種類が多いのと、どの音を選んでいるかというのがわかりやすく操作性が良かったです。あとコントロールのノブが誤操作防止で沈むのがすごいなと思いました。

セットリストの中のイコライザー（EQ）もディスプレイで確認できて自分で調整できるのが良かったです。


──プログラムの中にもEQ設定はあるのですが、セットリストのEQは音色ごとでなく音場に合わせたセッティング用で、プログラムを変えてもそのEQ設定は生きています。例えばここは低音が強い部屋だなと思ったらローを落とすなどで対応します。

スタジオでよく見かけるKROSSやKROME EXでなく、ハイエンド・モデルであるNAUTILUSを導入したことによって期待したい部分はどういうところでしょうか？


小林 ：さきほどの導入のもう一つの理由なのですが、スタジオだからハイエンドなものを入れたくて…。

手に取りやすいラインのものは、楽器を始めたばっかりの方や予算的に限られている方とかの手にも届き易いものですが、スタジオは逆に普段使えない機材や欲しいけど買う前に一回使ってみたい、それが本当に自分のバンドサウンドに合うのかなど、試せる場所でもあると思うので、いつか欲しい、触ってみたいと思えるハイエンドな機材がスタジオにある方が理に叶っているのかなと。

まだオープンしてから間もないですが、秋葉原という立地ということで予想と一致していたのがセッション、アニソンとかポップスのセッションのお客様が多いので、そういう方たちに格好良いスタジオにマッチしたディスプレイのNAUTILUSを使うことで、テンションが上がって頂けると嬉しいなと思います。

 

──NAUTILUSはこのお店のどのスタジオで使えますか？


小林 ：常設は大きな部屋=1st、4st、5stに標準で設置しております。その他のミドルサイズ、小さいサイズの部屋ではレンタル機材として3台用意してあるので、ご希望に応じてお使い頂けます。


──レンタルの場合はお幾らですか？


小林 ：1時間220円です（税込）（*注：2022年7月現在）。


──もしこのスタジオでNAUTILUSの使い方がわからない場合はどうしたら良いでしょうか？


小林 ：基本的な操作方法はスタッフにお問い合わせください。内容によっては一緒に勉強するタイミングがあるかも知れないですけど（笑）

スタジオについて

──お店は2022年6月1日にオープンとのことでまだ間もない（*注：取材日6月上旬）ところですが、どんな年齢層のお客様にご利用いただけましたか？


小林 ：想定より幅広いお客様にご来店頂いています。お若い方は親子でご来店頂いたり、社会人の方々、ご年配の方もいらっしゃっております。そして何より中央線沿線の学生様にもご利用頂いております。ピアノを弾きにいらっしゃるお客様も目立ってまいりました。


──秋葉原という土地柄、ご利用されるお客様の特徴みたいなものはありますか？


小林 ：土地柄からかアニソン系のセッションのお客様が多い印象があります。


──バンドなら4人とか決まった人が演奏するものに対して、セッションは入れ代わり立ち代わり演奏するということですか？


小林 ：そんなイメージです。20〜30人くらいの団体で、それが一気に来られるわけではないのですが、その中から「この日行けるよ」という方が10人前後、スタジオの中に入られて代わる代わる交代されて歌を演っていくみたいな感じです。


──大きめのスタジオを予約されて有名なスタンダードのアニソンを演奏する…？


小林 ：事前にそのあたりの曲のリストとこの曲を誰が演るみたいなのは振り分けされていて、ある程度練習されて来て合わせましょうか、というのがセッション自体の文化のようです。

 

──スタジオをご紹介して頂けますか？


小林 ：秋葉原駅昭和通り口から徒歩2分の抜群のアクセスです。スタジオは7部屋あって17帖のハイスペックスタジオからリーズナブルに使える7帖のミニマムスタジオまで利用用途に合わせて全4種、計7部屋のバンドスタジオに加え、アップライトピアノ設置のピアノスタジオも完備しております。

今回こだわったポイントは、撮影需要が多くなって来たので内装をおしゃれに、色も結構入れて撮影映えするように。あとは従来スタジオは壁にポスターなど貼りものが多かったですが、それは一切やめて撮影の邪魔をしないようにしました。全部屋、ドラムセットから正面に鏡があるのでライブを想定した練習や、自分のフォームを見て練習して頂けます。

あとはミキサーを壁に取り付けてスペースをできるだけ広く使って頂けるようにしました。ロビーも広いのでこのご時世密にならず、終わった後にミーティングなどもして頂ければ。


──スタジオの予約方法はどうなっていますか？


小林 ：電話、店頭、あとは24時間ネット予約が可能です。ネットは会員登録が必要ですが、当日予約も1時間前まで可能なので、今すぐスタジオに入りたいというのにも対応できます。

 

──7月以降のキャンペーン予定などはありますか？


小林 ：著名ミュージシャンをお招きしてのワークショップをいくつか計画しています。詳しくはSNSをチェックしてください。


──最後に一言お願いします。


小林 ：新型コロナウイルス流行の影響で大打撃を受けた業界の一つですが、同じように打撃を受けたミュージシャンやエンタメ業界の方にこういう練習場所を1つ作ることによって、前向きなエネルギーを発信して、アーティストや業界全体の背中を微力ながら押したいと思っております。どんなに大変な世の中でも「エンターテイメント」は必要不可欠なものだと思っていますし、そこで活躍される方を最大限に応援する企業であると自負しています。

自分達の音源やライブ演奏を外に向けて手軽に発信ができる時代になってきて、オンライン配信の需要も高まってきたと思うので、今以上に手軽に配信もご利用頂ける使いやすいスタジオといて営業して参ります。配信をご希望の際は是非ベースオントップでお待ちしております。


──ついでにお聞きしちゃいますが、配信用の設備はありますか？


小林 ：各部屋に有線LANが使えるのと、各部屋ごとにWi-fiも立ち上げているので、ネットワーク環境は都内一くらい？強いです！！（自社調べ...笑） あと弊社に配信のサポートプラン（ https://bassontop.tokyo.jp/livestreaming/）もあるので、やってみたいけどどうやったらわからない方はお気軽に相談頂ければと思います。


──ありがとうございました。