0123456789
list icon
list icon

Features

Artists

2020.02.28

ermhoi(Black Boboi、millennium parade)「prologue、volca kick」インタビュー Powered by CINRA.NET

ermhoiの声と音を輝かせる機材たち
 

ここは都内某所のリハーサルスタジオ。Black Boboiのリハーサルはもちろん、ermhoiさんの個人練習にも使われている場所です。Black Boboiでの曲作りは、3人でセッションしながら少しずつ固めていく場合もあれば、誰かがある程度作ってきたデモに、他の2人がアイデアを加えていく場合もあるそう。

ermhoi :私が作るときは、結構大枠を作ってしまいがちなので、逆にそれを2人に解体してもらってから再構築する場合が多いですね。スタジオに関しては、各ブースが大きくて快適です。店員さんもみんなすごく優しいし、煎れたてのコーヒーも飲める。ロッカーが使えたり、女子割があったりするのもポイント高いですね(笑)。

 

スタジオ風景

 

お気に入りの機材:KORG「prologue」

 
 


フルサイズキーボードを備えたポリフォニックアナログシンセサイザー、KORG「prologue」。シリーズ直系の強力なアナログシンセサイザー回路、新開発のデジタルマルチエンジンとエフェクトが、サウンドのバリエーションを広げてくれます。

ermhoi :ハードのアナログシンセがずっと欲しくて、うーさんと一緒にネットで色々調べていたら、D.A.N.の櫻木大悟がprologueの映像に出演していて。「あ、大悟じゃん!」と思って試奏動画を見たら、すごくいい音を出していたんですよね。

パラメーターもシンプルで、初心者でも簡単にシンセの仕組みが学べるかなと思って購入しました。メインで使っていて、上物にもなるしベース系の音にも重宝しています。Black Boboiのアルバム『Agate』の“Daydream”という曲は、プリセット音「Smooth 5th」を使い、ボリュームペダルを踏みながらサイドチェインがかかっているようなプレイをしています。

 

Black Boboi“Daydream”を聴く (Apple Musicはこちら)
 

 
お気に入りの機材:KORG「volca kick」

 

 


キックドラムからキックベースまで、力強いサウンドを放つアナログキックジェネレーター、KORG「volca kick」。ermhoiさんはこれを、「音源モジュール」として使っているとのこと。

ermhoi :実は初めて購入したシンセがこれなんです。数年前、当時はAbleton「Live」でのミックスの仕方がよく分からなくて、キックだけ外出しにしたら結構まとまりがいいかなと思い、そのための音源として購入しました。Red Bull Studiosでライブをした映像では、これをメインに使用しています。ガジェットとしても可愛いし、内蔵のスピーカーで音を聴けるのも気に入っています。

 




 
お気に入りの機材:ARTURIA「MicroFreak」

 

ARTURIA「MicroFreak」 (商品詳細はこちら)

 


まるで基盤がむき出しになったような、ユニークなデザインでひときわ異彩を放つARTURIA「MicroFreak」。ウェーブテーブルやデジタルオシレーターとアナログフィルターとの融合、ユニークなポリアフタータッチが可能なフラットキーボードで、多彩なデジタルオシレーターによりレアで変わったサウンドを出すのが得意です。

ermhoi :変わったシンセが欲しいなと思って探していたときに目に止まりました。とにかくデザインが可愛いし、おもちゃみたいに軽いのも気に入っています。オシレーターの種類も豊富で、音を混ぜるときにビーカーとフラスコのアイコンが現れるんですよ。まるで化学室で音の実験をしているような気分に浸れます(笑)。スパイスとダイスというシーケンサー機能を使えば、偶発的に生まれたフレーズをからインスパイアされることもありますね。

 

ARTURIA「MicroFreak」 (商品詳細はこちら)



 



自分は「異物」という感覚を持ちつつも、当事者意識と自分らしさを貫くことによって、女性ソロアーティストたちが活躍しやすい「場」を開拓してきたermhoiさん。Black Boboiとmillennium parade、そしてソロという3つの活動をメインに、今後も日本の音楽シーンを活性化してくれることでしょう。

こちらの記事はCINRA.NETでもお読み頂くことができます。