News
司会の佐野電磁氏
コルグとバンダイナムコスタジオ(以下BNS)という、異業種コラボによって生まれた「Kamata」ガジェット。そのKamataガジェットをメインにしたユーザー参加型イベント「Kamatakai -カマタカイ-」が9/17に開催されました。
ステージには司会の佐野電磁氏。BNSから大久保氏、黒畑氏。コルグからは福田氏、大田氏、岡村氏が登壇。この日初めて相手側の顔を見るメンバーもいるという開発陣が勢揃い。
ビールで乾杯!
コルグとBNSのコラボの影の仕掛け人でもある佐野氏によると「双方の顔合わせのとき以外、私には何も連絡がなかった」そうで、お互いに自分たちだけでこのプロダクトがうまく行く予感があったようです。
会場のLOFT9 Shibuyaは今年オープンしたばかりの新しいイベント・スペースですが、新宿と同じロフト・グループということで、ロフトに詳しい佐野氏が突然「ここはステージから注文していいんですよね?」とビールを発注。最初はちょっと固かった雰囲気も、ビールが届くと会場全体で乾杯し、ステージ上も飲みながら進行するいつもの感じになりました。
この日はイジラレキャラだったコルグ・岡村氏
前半の開発者トークでは、BNSでは元々このプロダクトは塩漬けになっていたもので、コルグから声がかかってようやく日の目を見たという意外な事実が語られ、一方コルグからは(開発担当の)岡村氏によって、他のメンバーが知らない機能がいくつも勝手に追加されてたという、これまた意外な出来事が判明。その件について岡村氏に問いただすと「だって便利だと思ったらから」とのことで、一同「確かに...」となぜか納得するのでした。
Excel上に描かれたKamata原案
またBNS側ではUIデザインを最初Excelで行っていたようで、実際にリリースされた姿と似て非なる貴重な映像も公開されました。ただこのくだりでも「各画面背景の流れ落ちていく星(点)がいつの間にか加えられていた」と岡村氏の暴走(?)が明らかに。
「Mr.ドットマン」こと、小野氏(左端)
ここでスペシャル・ゲストとしてデザイナーの小野浩氏が登場。小野氏は「Mr.ドットマン」という異名を持つ、ナムコで活躍した伝説のグラフィックデザイナーで、何とこの「KAMATA」ロゴは小野氏のデザインとのこと。氏によると「斜めは45度」がポイントだそうで、確かにKAMATAロゴの斜めの部分は45度になっています。
このあとに開発中の未発表プロダクトのチラ見せが幾つかありましたが、これについてはまた後日、触れる機会があるかと思いますので、ここでは割愛。
後半はコンテスト結果発表に突入。最初の「asteroid」リミックス部門は、客席にいたこの曲の作曲者でこの部門の選考委員長である増渕氏が登壇し、自ら「別のもう1曲と接戦でしたが」と選考理由を述べて受賞作を発表しました。
2つ目の「Kamata EDM」部門は3曲から絞れなかったそうで、曲を皆で聞いてから、ステージ上の開発チームと客席を含めた挙手による選考となりました。2つがほぼ同じような状況で困った佐野氏が小野氏に振ったところ「自分はこれ(2つのうちの1つ)に手を挙げたよ」とのことで、そちらに決定しました。
3つ目の「カタログIPオープン化プロジェクト」は事前に選考が済んですでにコンテスト・ページに掲載されており、皆で大画面を見ながら受賞作の動画を確認。左隅にさりげなく置かれたパックマンが印象的でした。
最後の「ワンカマタ」部門も同様に大画面で動画を見ながらの発表。曲ももちろんですが、特にパラメータで絵を書くような映像の完成度の高さに驚きました。
レアな(?)扇子を紹介するBNS・大久保氏
全ての受賞作品が発表になり、このあとは賞品の紹介に。コルグがmicroKEY、nanoKEY Studioなど豪華賞品を並べるのに対し、BNSはノベルティっぽいグッズが多く「これは社員しか持っていないもの」「これはあるイベントでしか配っていないもの」と必要以上にレア感を強調して、会場の笑いを誘いました。
4時間に渡った長いイベントもそろそろ終了ということで、1人ずつコメント。「またこの音源を使った製品を出したい」という真面目なものが多い中、最後岡村氏が「今回の仕事はスムーズに終わって良かったです」とあまりに率直な感想を述べて、一瞬あっけに取られた会場が大爆笑に変わってのエンディングとなりました。
KORG Gadgetという1製品の中のKamataという1ガジェット。とても小さいその存在が多くの人を巻き込んで、とても楽しい会を開くことができました。この日会場に来て頂いた皆さま、Kamataをご購入して頂いた皆さま、関係者の皆さまに感謝しつつ、また新しい製品を中心に、今回のような機会を持てたら良いなと思います。