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2022.03.15

盆子原唯一「i3」インタビュー

ギターと鍵盤でライブのサポートから制作まで手掛けるマルチ・プレーヤーである盆子原さん。多様な機材を巧みに使いこなす盆子原さんに、ワークステーションながら自動伴奏機能も備えマルチな用途に対応するi3について、さまざまな方向からの印象を伺いました。

盆子原唯一(ぼんこばら ゆいつ)

1988年1月、島根県生まれ。実家がピアノ教室のため幼少の頃からピアノに親しむ。14歳の時にアコースティックギターを始め、15歳の時に父親の影響でヴァンヘイレン等の80年代ロックに触発されエレキギターを始める。

高校の頃アメリカへ留学。フロリダのディズニーワールドでピアノの伴奏をする。ティーンズミュージックフェスティバルの県大会で最優秀賞受賞。高校卒業後は大阪の音楽専門学校へ進学。PA、照明、RECなど裏方の技術も学びつつ、ギター専攻にて技術を磨く。その後は東京に活動拠点を移す。

自身の音楽、バンド活動する傍ら、様々なアーティストのライブサポート、レコーディング、作曲やアレンジ、講師、Youtubeでの活動、舞台音楽を手掛けるなど幅広く活躍している。

猫を4匹飼っている。

──盆子原さんの音楽のルーツを教えてください。

母親が自宅でピアノ教室をしていたので、小さい頃からピアノをずっと弾いていました。中学生の時にギターを弾いている先輩に憧れてギターを始めました。父親がギターを持っていたので、本当に恵まれた環境だったと思います。

最初はギターを始めるきっかけとなった、ゆずやGLAYばかりを弾いていました。それから父親の影響で70〜80年代のハードロックばかり聞いていました。特に大好きなVAN HALENのエディーはギターも鍵盤もかっこよかったので一番の憧れでした。

高校の頃にアメリカに留学して、幸運にもバンドの授業まである音楽高校に通いました。そのころフロリダのディズニーワールドでピアノの伴奏をしたことは一生の自慢です。笑 高校卒業後は大阪の音楽専門学校へ進学して、PA、照明、RECなど裏方の技術も学びつつ、ギター専攻にて技術を磨きました。

今は、鍵盤とギターでのライブサポートやレコーディング、作曲やアレンジ、講師、舞台音楽を手掛けたり、とにかく色んな人達と色んな音楽を楽しみたいなという気持ちで活動しています。

──i3を使ってみての印象をお願いします。

まず驚いたのは軽さです。61鍵のワークステーションなのである程度予想はしていましたが、片手でも簡単に持ち上がり感動しました。本体がとても軽いのですが、鍵盤タッチはライトウェイテッドの鍵盤としては、しっかりとした作りでかなり弾きやすいと思います。これは完全に好みだとは思うのですが、最初の感触は「やっぱり好きだなあ、コルグ」という感じで安心しました(笑)

僕は説明書を熟読するタイプではあるのですが、操作面に関してまずは説明書を見ずに触り、ほとんどの機能が本体に書いてあるので基本的な機能は直感的に簡単に操作できました。

多彩な音色、欲しい機能も全部入っていて、ポータビリティにも優れているので、どこでどう使おうか、楽しくなりましたね !


──ライブで使用していただいているということですが、会場での使い勝手はいかがでしょう?

前述の通り、軽量ボディのおかげで手軽に会場やスタジオに持っていけるのは本当にありがたいです。

一番便利だったのは、SET LIST機能です。バンク毎に5つ音色をアサインできるので、演奏中の音色チェンジも一瞬です。細かい音質補正はPAさんに任せることが多いですが、ボリュームの横にEQのつまみがあるので、少しLOWが欲しいなとか、抜けを要求された時すぐに調整できるのは助かりました。

電池駆動できるのもびっくりしました。野外とかでも大活躍しそうです。地味に助かった機能として、メトロノーム部分がテンポに合わせて光るので、鍵盤始まりの曲や、イヤモニがない環境で重宝しました!

──シーケンサーを装備したワークステーションとしてi3をどう捉えていますか?

自宅ではDAWで制作することがほとんどですが、スタジオで作曲する時や、アレンジを練るときにとても便利だと思いました。16トラックも録音できるし、音色もエフェクトも多彩なのであらゆる楽しい実験ができます(笑)

USBメモリでWAVやMP3も読み込め、さらにエクスポートもできるので、記録もシェアも簡単です。テープレコーダーのような感覚ですね。手の込んだものも出来ないことはないですが、手軽にスピーディというのがポイントだと思います!


──自動伴奏機能についてはいかがでしょう?

スタイル(音楽ジャンル)の凄まじい多さにびっくりしました。300近くあります。笑 そしてそれら全てに、イントロからアウトロまでフィルやブレイクも含めてあらゆる伴奏パターンがあるんです。しかもかなり凝っている。音楽が本当に好きで楽しんでいる人が作ったんだろうなあと勝手に感動しました(笑)

コードは自分で演奏してもいいし、ジャンルに合わせたコード進行がジャンル毎に用意されています。気がついたら永遠に遊んでしまいます。好きなだけ弾いたらENDINGを押したらいい感じに終わってくれます。本当に楽しい。

たくさんのジャンルがあるので、得意じゃないジャンルや親しみのないジャンルからのインスピレーションが受けられるので、作曲/編曲の時にも役立つと思います。いくらでもアイデアを提供してくれます。

──デザインについての印象は?

好きです。僕は黒を選んだのですが、マット仕上げで、少し未来的な丸みのあるデザインが完全に好みです。ボタンの配列も整理されていて美しいです。赤と緑が光ってクリスマスのようです。好きです。


──お気に入りの音色や機能を教えてください。

コルグのピアノの音はやっぱり好きです。アンサンブル内でもちょうどよく馴染みます。マニアックなものや飛び道具的な音色もあるので上げるときりがないですが、今ハマっている音色は「Reverse Piano」です。気に入っている機能もたくさんありますが、一番はやはりメトロノームが光るとこですかね(笑)


──ありがとうございました。

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