2014.04.01
足立区立第十四中学校 吹奏楽部顧問 玉井長武 先生「TMR-50」インタビュー
吹奏楽・マーチングで素晴らしい成績を残している足立区立第十四中学校の吹奏楽部の皆さんにTMR-50を試して頂き、顧問の玉井先生にお話を伺いました!同席してくれたのは金管アンサンブルチームとパートリーダーの皆さんです!
掲載日:2013年3月5日
お忙しい中、お時間頂きありがとうございます。約1年前に取材させて頂いて、確かマーチングの全国大会(埼玉スーパーアリーナ)の次の日だったんですよね。
玉井長武(以下T):お世話になりました。すごく素敵な写真を撮って頂いてありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。去年(2012年)のマーチング大会はいかがでしたか?
T:マーチングの大会は2つあるんですけど、吹奏楽連盟主催の大会では全国大会(大阪城ホール)に出ました。もう一つの日本マーチングバンド・バトントワーリング協会主催の大会は関東で駄目でしたね。まぁ連盟の方もあまり良い演技じゃなかったですが…。
実際はマーチングを始めてまだ8年と伺いました。8年前、なぜマーチングを始めようと思ったのでしょうか?しかもたった8年で全国大会常連校に育てあげたわけじゃないですか。秘訣って何でしょう?
T:吹奏楽の大会だと人数制限があるんですね。マーチングは人数制限がないんです。うちは部員が多いので、じゃあみんなでマーチングに出てみようっていう感じでしたね。秘訣は、教えてもらいたいです(笑)。ただ、伝統にアグラをかかないように、毎年「ゼロからだよ」っていうのを盛んに言ってるんですけど。
8年前に始めて出場されて、結果はどうでしたか?
T:動きながら吹くっていうのは相当経験しないと上手くいかないので、図形が決まっても演奏が駄目だとか、演奏はまぁまぁでもラインがグチャグチャだったりとか、それだけで終わったのが1年目でしたね。マーチングはクリエイティブな所があるので、どういう発想でっていうのが最初は分からなかったんです。そういった所を他の学校の動きとかを見ながら、こういう風にやればいいのかなっていうのを勉強したりして。2年目は相当気合を入れてやって、全国に行けたんですけど。
2年目で全国大会出場ですか!?
T:当時の3年生が良くやってくれました。その年、吹奏楽コンクールが駄目で都大会に出れなかったんです。それで、それは俺のせいだなっていう話をしたら、みんなが泣きながら先生のせいじゃありません!って。それで、次はマーチングだからって話の中で、今までマーチングの全国大会だけ行った事ないんだよねってポロっと言ったら、行きましょう!!って本気になってくれて(笑)。本当に後輩が活躍出来るのは、そういう下地があるからですよね。今までの子達が良くやってくれたと思います。
マーチングは演奏だけじゃなくて演技の練習も必要ですよね。効果的な練習方法ってあるんですか?
T:マーチングの動きでも、ズレてるよって言っても分かってもらえない事が多いんです。その時にビデオに録画して見てもらうと、ほらな、っていう所で説得力があったりしたんです。演奏面でも、以前ICレコーダーを使っていたんですけど、聴き返すと直るんですよね。実はその感覚を忘れていて(笑)。今回お話を頂いたTMR-50のレコーダー機能を使ってみて、気軽ですし、やっぱり演奏面で変わりましたね。生徒にも、もうすぐ大会がある金管アンサンブルチームと、あとはパート毎に使ってごらんって渡したんですけど。
実際に使ってみていかがでしたか?
T:正直な話、私「チューナーなんて」って考えだったんです。チューナーでしか音程を確認出来ないなんて駄目だよって。今までは耳で確認する為に、キーボードのハーモニーディレクターを駆使してやっていた所があったんですけど、TMR-50を使ってみると本当に驚くような機能があったりして、自分としては衝撃的な出会いでしたね。別に宣伝しようとかっていう気持ちではなく(笑)。
あははは(笑)!いや、本当に嬉しいです。生徒の皆さんはいかがですか?
生徒さん(以下S):録音して酷い所をみんなで意見を出し合って改善したりしました。出だしが汚いとか、音程も確認出来たり、録音って大切だな…と…(緊張)。
緊張が伝わるコメントありがとうございます(笑)。ちなみに先生のお勧めの機能を教えてもらえますか?
T:まず音域がかなり広くカバーされているので、チューバやフルートの上の音にも対応していますし、リズムというかテンポも幅があるので、16分音符の中抜きとか色々あって実践で使えると思いました。従来のチューナーとは全然違うなっていうのが正直な感想ですね。今回のお話も、実際、チューナーかよって思ってたんですけど、これは自分も一台欲しいくらいです。あと録音も本当に手軽に出来ますね、驚きました。
普段の練習の中で『自分の演奏を録音する』って事、もっと手軽になれば色々な事に気付けると思うんです。ちなみに普段の練習で録音はされますか?
T:録音する前に自分が気付いて伝えちゃうので、それは生徒からすれば言われるがままっていう事なんですよね。でも、TMR-50を使って『自分達で録音して聴き返す』という作業をすれば生徒自身が気付けますよね。それが大切な事だと思います。
そうなんですよね。何が悪かったか理解出来てないままだと、直っても『表現』という部分で足りない事があると思います。それが、録音する事で、言われている事が自分で理解出来るというか、納得して改善出来ると思うんです。
T:教育現場だと練習に付き合えない事も多いので、これに録音しておいてもらって、後日確認してアドバイス出来たりするので、本当に便利ですね。
まだまだ吹奏楽部には録音する事の大切さが浸透していないように感じるんです。だから、こういった機器を使ってもらって、成長を感じてもらえたらと考えているんです。もっと広まると良いのですが。
T:実は昨日、もう頼んでました。
…え?
T:生徒が個人的に欲しいっていう事で、楽器屋さんに注文したって(笑)。
S:はい、金管アンサンブルチーム全員で(笑)。
T:え、もう頼んだの?っていう感じですよね(笑)。
嬉しいです!ありがとうございます♪じゃあ今年も全国大会間違いないですね(笑)!
T:私達はコレで全国に行きましたって(笑)。
S:はい…。でもクラリネットはそういう次元じゃない…っていう事が録音して分かりました…。ここまで酷いとは思わなくて。良い所を探す方が難しかったです…。でも、今までは大会とかが終わってから本番のDVDを見て気付いていた改善点が、TMR-50があると今分かるので本当に助かってます…。(笑)。
T:録音してみて、自分達は駄目だって思ったのか(笑)。
S:はい…(笑)。
それは良くなるって事ですし、気にせず音楽を楽しんで下さい♪最後に先生の想いを聞かせて下さい。吹奏楽を教える上での想いというか。
T:やっぱり演奏が大事なので、演奏が上手になってほしいなとは思うんですけど。楽器を通じて、大会で云々よりも、やっぱり自分が出来るだけの努力をするとか、みんなと協力するとか、そういう事をやってくれたらなとは思いますね。で、その演奏で、聴いて下さる方が喜んでくれれば、という想いですね。それだけです。
聴いてくれる人の為に、同じ気持ちです。ありがとうございました。あ、ちなみに『サウンドバック』って機能は使いました?自分が吹いた音に一番近い基準音を返してくれるんです。例えば、その上の音、少し高いって時に、今まではチューナーやキーボードに合わせて確認してたじゃないですか?それが、自分で、ボタン一つで確認出来るんですよ。(トランペットにマイクをつけて試す)
S:えええええええええええええええすごい!!やばい!!(拍手)
T:えー!!これはすごい!一番重要な機能じゃないですか(笑)。もうキーボードいらないですね。
S:あー早く届かないかなー!!