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2014.03.27

Jazztronik「KAOSS PAD KP3+ & KAOSSILATOR PRO+」インタビュー Powered by CINRA.NET

名プロデューサーも愛用したスタジオに
集められたライブを彩る機材たち

「monogram sounds」は、野崎さんが所属する事務所スタイリズムが所有するレコーディングスタジオ。もともと音楽プロデューサーの故・佐久間正英さんが使用していたこのスタジオは、Pro Toolsを中心に各種の豊富なアウトボードを組み上げた47平方メートルのコントロールルームとレコーディングブースを備え、ミキシングからレコーディングまで幅広く対応できる本格的な仕様となっています。数年前に野崎さんは自宅に音楽スタジオを作ろうと思い立ち、参考までにいくつかレコーディングスタジオを見て回っているときに、縁あって出会ったのがこのスタジオだったそう。現在は自宅スタジオでの作業に加えて、レコーディングやミキシングをこのスタジオで行っているようです。ここでは野崎さんが最近のライブ活動で重宝している機材を中心に紹介していきましょう。

KAOSS PAD KP3+
KAOSSILATOR PRO+
kaossilator 2

タッチパネル操作で感覚的にエフェクトを操れる「KAOSS PAD KP3+」、同じくタッチパネルで演奏できるシンセサイザー「KAOSSILATOR PRO+」、手のひらサイズの「kaossilator 2」。これらはDJプレイやライブにおける直感的な操作感で、特にダンスミュージック系のクリエイターに人気の高いモデルです。野崎さんも3台所有するだけあり、重宝している機材のようです。

野崎:KAOSS PADはDJ系ミュージシャンを想定した機材ですが、僕は音楽の制作や演奏中にも愛用しています。例えばキーボードを弾きながら、KAOSS PADを使ってリアルタイムでフィルターを開け閉めしたり、あとはレコードストップのエフェクトをボーカルにかけると面白い音になりますよ。KAOSS PADはもともとDJやライブ用に作られているので、いい意味でエフェクトのかかりが荒くて、そこがいい味を出してくれます。KAOSSILATORはループレコーディングできるので、ライブ中に演奏している音を録音して重ねたりするときに重宝しています。kaossilator 2は指で触れた位置によって様々にエフェクトがかったリズムパターンを演奏できるのですが、ライブなどでリズムボックスの代わりにして、途中から生のドラムに差し替えて雰囲気を変えるのに使っていますね。

KAOSS PAD KP3+ 製品情報はこちら
KAOSSILATOR PRO+ 製品情報はこちら
kaossilator 2S 製品情報はこちら

littleBits Synth Kit

コルグとアメリカのlittleBits社が共同開発した「Synth Kit」は、シンセサイザーを構成する各要素がバラバラのモジュールになっており、それぞれのパーツを磁石でパチパチと組み替えることで、さまざまな電子音を奏でることができます。工作キットのように見えて、実はちゃんとしたモジュラーシンセでもあるガジェット楽器として注目されています。

野崎:僕はもともとモジュラーシンセが好きなのですが、これはシンセの回路の仕組みや構造を理解するための勉強にもなる道具ですよね。littleBitsのキットはよくできていて、間違った回路の組み合わせをしようとすると、端についている磁石が反発して接続できないようになっているんですよ。それにヘッドフォンで聴いてみると音質もいいので、今後ライブ中の1つのパフォーマンスとして使おうと思っています。

littleBits Synth Kit 製品情報はこちら

 

長年にわたりダンスミュージックシーンの第一線で活躍してきたJazztronik。洗練されたポップなダンスミュージックという枠を越え、幼少期からの憧れでもあった映画音楽をテーマにした『Cinematic』を経た今、Jazztronikは活動の第二章を迎えたのかもしれません。CDの売れゆきよりも、自分が本当にやりたい音楽ができているかが大事だと、熱い思いを語ってくれた野崎さんにとって、本当の音楽家人生はまだまだこれからのように感じました。


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