miniKORG 700S for Mac/Win
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伝説の名機がソフトウェアで蘇る
コルグ・シンセサイザーの原点 miniKORG 700S
1970年代初頭は、キーボード型のコンパクトなモノフォニック・シンセサイザーが数多く登場した時代でした。しかしそのほとんどは海外製で、大物ミュージシャン御用達の珍しい楽器として、あるいはアカデミックな世界での研究機器としての用途が主流の時代でした。
そうした中で、より多くのミュージシャンにシンセサイザーを新しい楽器として届けたいという想いから試行錯誤の末に完成したのが、1973年に発表されたコルグ初の量産型シンセサイザー「miniKORG 700」です。コンパクトな37鍵キーボードのモノフォニック・シンセサイザーの一見シンプルなパネルからは想像できないほど多彩なサウンドを作り出すことができ、かつ海外製シンセサイザーとは一味違う独特のサウンド、特に音の太さで多くのミュージシャンを魅了しました。
その翌年の1974年に発売された、VCOを追加した改良版「miniKORG 700S」がソフトウェアとして蘇ります。
miniKORG 700S for Mac/Winは、miniKORG 700Sを忠実に復刻したアナログ・シンセサイザー「miniKORG 700FS」をベースに再現し、さらにソフトウェア版ならではの機能を追加したよりパワフルなソフトウェア・インストゥルメントです。 コルグ・シンセサイザーの原点、そのユニークなサウンドや機能を、あなたのコンピュータ上でお楽しみいただけます。
- ユニークな回路構成を忠実に再現
- ソフトウェアならではの様々な追加機能
- 多彩な音色プログラム150種類以上搭載
- リアルさと使いやすさを重視したGUI
- 無料で試せるデモ版も用意
ユニークな回路構成を忠実に再現
オリジナルのminiKORG 700Sは2VCO、2VCF、1EG、1LFOのモノフォニック・シンセサイザーでした。シンセサイザーという楽器が現代のように広く普及していない時代ということもあり、その回路構成は極めてユニークなものでした。例えばオシレーターの三角波は、オシロスコープで理論に忠実な波形を目指すのではなく、実際の音を聴きながら楽器としての美しいサウンドを目指して回路を開発していきました。
そうしたオシレーター回路のみならず、コルグの初期シンセサイザーの特徴だったローパスとハイパス・フィルターを組み合わせ、多彩な音作りができるトラベラー・コントローラーも忠実に再現しています。
エンベロープは、定番スタイルのADSR方式ではなく、スライダー2本だけでアタック・タイムとディケイ・タイム/サステイン・レベル/リリース・タイムをコントロールするというユニークなもので、こちらもその挙動を忠実に再現しました。
ソフトウェアならではの様々な追加機能
miniKORG 700S for Mac/Winは、オリジナルのminiKORG 700Sの各パラメーターの挙動やサウンドを忠実に再現するだけでなく、オリジナルの開発当時では実現が難しかったものや、当時には存在しなかったものなど、現代の音楽制作環境にマッチした追加機能を多数内蔵しています。
ポリフォニック
オリジナルはモノフォニック機でしたが、ソフトウェア版のminiKORG 700S for Mac/Winは、モノフォニックだけでなく、モノ・レガートやポリフォニックで発音させることも可能です。また、分厚い音を作り出すユニゾン機能や、ステレオの広がりを設定できるスプレッド機能、アナログ独特の不安定さを演出できるアナログ機能などのパラメーターもあります。
バーチャル・パッチ
miniKORG 700Sのオリジナル・パラメーターに加え、さらに多彩な音作りを可能にするバーチャル・パッチ機能を搭載。ベロシティやジョイスティック、各種パラメーターなど33種類のモジュレーション・ソースから2種類を選び、80種類にもおよぶデスティネーションにアサインすることができます。この組み合わせを最大8系統も設定でき、極めて自由度の高い音づくりができます。
また、デスティネーションには、シンセ・パラメーターだけでなく、エフェクト・パラメーターもありますので、エフェクトを含めたトータルなサウンド・コントロールを自在に行なえます。さらに、6波形を内蔵し、キーシンクやBPMシンクも可能なLFOを3基、ADSRタイプのエンベロープも3基搭載し、幅広いパラメーターを自在にコントロールすることができます。
エフェクト
より自由で幅広い音作りに欠かせないのが、エフェクターです。miniKORG 700S for Mac/Winでは、5種類のストンプボックス・タイプのエフェクター(ディストーション、イコライザー、コーラス/フランジャー/アンサンブル、フェイザー、ディレイ、リバーブ)を搭載し、エフェクトも含めたトータルな音作りができます。
多彩な音色プログラム
音色プログラムは、リードやベースなど全13種類のカテゴリーに分類された150種類以上のプリロード・プログラムを内蔵しています。miniKORG 700Sらしいビンテージ・テイスト溢れるものから、シンプルなパネルからは想像できない複雑なサウンドまで、多彩なサウンドを収録しています。もちろん、ユーザー音色をメモリーすることも可能です。
リアルさと使いやすさを重視したGUI
miniKORG 700S for Mac/Winのグラフィカル・ユーザーインターフェイス(GUI)は、オリジナルのminiKORG 700Sの佇まいをリアルに再現し、オリジナルのユーザー・エクスペリエンスを体験できる3Dモードと、3Dモードでは非表示のパラメーターを表示し、ソフトウェア・インストゥルメントとしての使いやすさを重視した2Dモードを自由に切り替えて使用することができます。また、画質を変えずにスクリーン・サイズを3段階に切り替えることができ、スタンドアローン時やプラグイン動作時などの使用環境に合わせて画面サイズを選択することができます。
他にも、エフェクト・パラメーターを含む各パラメーターは、MIDI CCのアサインが可能ですので、MIDIコントローラーとの併用で柔軟なリアルタイム・コントロールをすることができ、プラグイン動作時にはDAWのオートメーション機能による多彩なコントロールも可能です。
まずはデモ版を試してみよう。
KORG Collection miniKORG 700S は、ほぼすべての機能を無料で試すことができるデモ版(※)を用意しています。まずはその可能性の一端に触れてみて下さい。
※ KORG IDアカウントが必要です
※ 一度の起動につき20分間のみ利用可能です。
※ エディットした音色の保存をすることはできません。
KORG Collection に含まれています。
miniKORG 700S for Mac/Winは、KORG Collection 3 に含まれています。フルバージョンは、合計11つのソフトウェアをセットにしたお得なバンドル・パッケージです。1970〜80年代前半にシンセサイザーを確立したアナログの名機、そして80年代後半〜00年代に音楽の歴史を変えたデジタルの名機が、一度に手に入ります。