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KHP-5000

¥280,000(税抜き) お求めやすくなりました。

*取り付け費、調整費は別途申し受けます。

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消音の仕組み

大切なグランド・ピアノだから、消音のことをもっとよく知りたい!
そんな皆さんに、コルグの消音ピアノ・システムについて、詳しくご紹介します。

消音しても、しなくても、グランド・ピアノを心地よく演奏するために大切な「レットオフ」とは?

従来のグランド・ピアノ用消音ユニットで最も問題だったのは、消音ユニットを取り付けることにより、グランド・ピアノの繊細なタッチ感が損なわれてしまうことです。

・ピアニシモの微妙なコントロールができなくなる
・力強いフォルテシモが出せなくなる
・グランド・ピアノならではの連続打鍵(1秒間に約13回)ができなくなってしまう

これらの理由から、これまで、グランド・ピアノへの消音ユニットの取り付けはユーザーの方に敬遠されることもありました。この原因は、これらのタッチ感に最も大きな影響を及ぼす「レットオフ」と呼ばれる整調寸法にあります。ピアノは、鍵盤を弾くといくつもの部品を介在してハンマーが弦を打ち、これにより弦振動が発生し、音が出ます。実は、この弦を打つ直前の運動に「ピアノ」と呼ばれている由縁があるのです。

1709年、イタリアのバルトロメオ・クリストフォリーが発明したピアノ(当時の名称はピアノ・エ・フォルテ)は、それまで存在していた、弦を直接はじいたり叩いたりするようなハープシコードやクラビコードとは異なり、鍵盤から幾つかの部品を伝わった力がハンマーをはじき飛ばすことによって、加えられる力が解き放たれます。このハンマーに加えられた勢いで、弦を打っているのです。

このようにして、ピアニシモからフォルテシモまで自由自在に音量を調節できる画期的な鍵盤楽器が生まれました。

ピアノとは、「ピアニシモからフォルテシモまで演奏できる楽器(=ピアノ・エ・フォルテ)」のことなのです。そして、弦を打つ直前、ハンマーに加えられた「力」が「惰力」に変わる位置、弦からこの位置までの距離が、「レットオフ」と言われているのです。

「ジャック」という部品がハンマーをしたから突き上げはじき飛ばす瞬間、ハンマーはジャックから離れます。ここから弦に向かうハンマーに加わる力は直接的なものではなくなり、はじき飛ばされた時の勢いだけになります。

では、この「レットオフ」の位置の違いで、なぜタッチが変わってしまうのでしょう? 鍵盤を普通に弾くとこのように弦の直前(3mm)の所で「ジャック」という部品によってハンマーがはじき飛ばされて弦を打ちます。

このハンマーがはじき飛ばされる位置が弦から遠すぎると(レットオフの距離が広すぎると)、打鍵の力がハンマーに十分に伝わっていない時にはじかれることになり例えばピアニシモで弾いた時に、はじかれる勢いが弱すぎてハンマーが弦まで届かず音が鳴らないということになってしまいます。
逆にフォルテシモで弾こうとした時でも、鍵盤の勢いが十分伝わっていない時にハンマーがはじかれてしまうので、力強く弦を打つことが出来ず十分な音量のフォルテシモを出すことが出来ません。
そのためにピアニシモからフォルテシモまでのダイナミック・レンジの幅が狭くなってしまい、十分な演奏表現をする事ができなくなってしまいます。
このような理由から、レットオフの寸法が標準的に3mmに調整されていることによって、初めて繊細な演奏表現が可能になるのです。

しかし、これまでの消音機構は、部品の強度や取り付けの都合上、レットオフ以外は標準どおりに調整できてもレットオフだけは標準どおりに調整することができませんでした。
消音バー自体や消音バーを支えている消音機構全体がたわんでしまい、レットオフ寸法を5~6mmにしておかないと、消音時でもハンマーが弦を打ってしまい、音が鳴ってしまうという問題があったためです。 しかし、コルグの消音ピアノ・システムKHP-5000では、独自の技術により、この重要な問題を解決する事に成功しました。KHP-5000による消音ON時のレットオフ寸法は3mm以下、つまり、グランド・ピアノの最良のレットオフ寸法のままで消音が可能ということです。

これにより、消音OFF/ONにかかわらず、本来のグランド・ピアノそのままのタッチでの演奏が可能になったのです。

グランド・ピアノにとても大切な作業、ピアノの「整調」をご存知ですか?

グランド・ピアノでは、鍵盤を打鍵してから幾つもの部品の回転運動を経てスピードが増幅されてハンマーが打弦します。 この一連の動きの一つ一つを、時には0.1mm以下の単位で調整し、グランド・ピアノならではの繊細なタッチを生み出す作業が「整調」です。
常に整調寸法の整った状態でなければ、本来のグランド・ピアノの性能を十分に発揮しているとは言えないのですが、実は、整調寸法が整っていないピアノを演奏されている方が少なくありません。

特に、一般的にご家庭で使われているグランド・ピアノは、定期的な調律は行っていても、その際一緒に整調をされてない場合も多く、そうするとだんだんと元の整調寸法が狂い、そのピアノ本来の性能を十分発揮できなくなっていきます。 KHP-5000の取り付け時には、ピアノ本来の表現力をフルに実感いただくために、必ずこの整調作業から行います。 これにより、グランド・ピアノが本来のタッチやダイナミック・レンジを十分に発揮できる状態となります。この状態になってから、消音ユニットを取り付ける作業を行っていきます。

長い間適切な整調が行われていないピアノでは、レットオフ寸法が6mmまで広がってしまっている場合がありますが、ユニット取り付け時には整調作業により3mm以下の状態に戻してから取り付け作業を行うので、場合によってはKHP-5000を取付けたことによりアコースティック演奏時でのタッチも連打性が良くなり、繊細なタッチ・コントロールができるようになることがあります。

みなさんの大切なグランド・ピアノを、消音にかかわらず心地よく演奏していただくために、まずお持ちのピアノを最良の状態に整えてから取り付けを行う、これがコルグの消音ピアノ・システムに対するポリシーです。

打鍵の読み取りには、最新技術を駆使した完全非接触型光センサーを採用しています

繊細なタッチ・コントロールを読み取り、音量や音色の変化を忠実に再現する「完全非接触型光センサー」を採用することにより、センサー取り付けによる鍵盤荷重変化 0.1g以下を実現しました。

完全非接触型光センサーは、センサーから放たれた光が鍵盤下面に反射して戻ってくる強さを常に監視し、演奏時にはその強さの変化を瞬時に音量、音色に置き換えています。そのため、鍵盤とセンサー部とが接触することはありません。これにより、消音ユニットを取り付けても、それまでと同様に自然なタッチで演奏していただけます。

ピアノ本体の移動、また本体の性能を損なうような加工は行いません

KHP-5000の取り付けは、お客様のご自宅にお伺いして行います。部品は全てアクション部に取り付けるので、ピアノを工場へ運搬する必要がなく、またほとんどの場合、室内でいつも設置されている場所のままで取り付けを行うことが可能です。作業時間は、それぞれのピアノの状態によって異なりますが、整調作業も含めて 5時間~7時間ほどです。また、取り付けには、お客様のピアノ本来の性能を損なうような加工は行いません。

お客様のピアノに合わせて部品自体を加工するため、アクションへの消音機構取付やコントロールボックスを固定する為のネジ止めを行うだけで取付が可能です。

安心と信頼の、技術者認定制度

コルグでは、お客様に安心して消音ユニットの取り付けをしていただくために、整調作業を含めた取り付け研修を修了された方へ「取付技術認定証」を発行しています。また、この認定証を取得した技術者が取り付け作業を行った商品に対してのみ、コルグからお客様へ保証書を発行しています。
消音ユニットの取り付けは、丁寧な整調作業と取り付け作業を行える信頼のコルグ認定技術者にお任せください。

※アップライト・ピアノ用消音ピアノ・システムの取付技術認定証とは異なります。