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Nu 1 Nu 1

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誰も届かなかった、DSDの未踏の領域へ。

DSDを手軽に聴く。DSDでパソコンに録音する。DS-DACシリーズで実現してきた新しいDSDの楽しみ方は、このNu Iによって全く別の次元へと進化します。

DSD11.2MHz録音、MCカートリッジ対応のフォノ・アンプ、バランス入力などレコーディングに関する新機能 / 装備の搭載に加え、バランス・ヘッドホン出力端子、トロイダル・トランス電源の採用など、リスニングにも最大限に配慮。そしてNu I最大の特徴は、これまで頑なに「原音の再現」にこだわってきたコルグが、オーディオ・カテゴリー製品で初めて「コルグだけが出せる音」に挑戦したことです。

コルグとノリタケ伊勢電子(株)が共同開発した新世代真空管「Nutube」による温かみのあるサウンド、オノ セイゲン氏がプロデュースしたDSDで遊べる「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」を搭載したオーディオ・ドライバー、これに加えてNu Iを最大4台まで同期しての8チャンネル・マルチDSD録音など、独自技術を惜しみなく投入し、DSDで聴くこと、録ることの楽しさを追求しました。

このUSB DAC / ADCだけが実現できる、DSDの新たな世界。コルグNu I。

Nu I  - Developer interview - 

  • DSD11.2MHz録音 / 再生に対応。
  • レコード・プレーヤーを直接接続、MM/MCカートリッジ対応のフォノ・アンプ搭載。
  • 掛け録り/後掛けが選択でき、種類も選べるDSDフォノ・イコライザー(※)。
    ※付属ソフトAudioGateによる。
  • PCなしのスタンド・アロン駆動が可能なアナログRIAA回路搭載プリアンプ。
  • 高音質を実現するフル・ディファレンシャル回路。
  • アナログ音質を重視したトロイダル・トランス電源を採用。
  • 新世代の直熱双三極管KORG Nutube搭載。
  • DSDリアルタイム変換用オーディオ・ドライバー「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」搭載。
  • 最大4台による8トラック・マルチDSD録音を実現。
  • ハイレゾ・ストリーミング・サービス「PrimeSeat」の11.2MHz配信に対応。

DSD11.2MHz録音 / 再生に対応。

DS-DACシリーズで実現したDSDによる高音質録音機能。Nu Iでは付属ソフトウェア「 AudioGate(Ver4.5)」との組み合わせで、DSD11.2MHzによる録音 / 再生を実現しました。高価なプロ用機器でのみ採用され、これまではなかなか手の届かなかった憧れの高音質が、これからは自分のものになります。

DSD5.6MHzから11.2MHzへの進化。これは単にスペック上の数字を追い求めたわけではありません。厳しいプロの録音現場でも使われるDSDレコーダー、MRシリーズで培ったDSDやアナログ回路に関するノウハウは、11.2MHz対応に合わせてさらにアップデートした形で全てこのNu Iに注ぎ込まれており、プロが認めた最高の音質であることを約束します。

高音質で録音するだけでなく、再生を楽しむことができるのもNu Iならでは。レコードなどお手持ちのソースをDSD録音して、ミュージック・プレーヤーとしての機能も充実した付属ソフト「AudioGate」で曲順を入れ替えたり、シャッフルしたりしながら気軽に再生して楽しむことができます。「AudioGate」は、ほとんどのオーディオ・フォーマットに対応しており、DSDで録音したソースをmp3やFLACなどに変換してポータブル・デジタル・オーディオ・プレーヤーで持ち運ぶことも簡単です。

  • WAV

  • WAV(High Reso)、FLAC

  • DSD

レコード・プレーヤーを直接接続、
MM/MCカートリッジ対応のフォノ・アンプ搭載。

近年、その価値が改めて見直されてきたアナログ・レコードですが、そのブームはさらに広がり、とくに若者の間でも人気を集め始めています。大きなサイズのジャケットに惹かれたり、レコードに針を落とす手間が新鮮だったりと、きっかけはさまざまですが、アナログならではの温かみのある音の良さが多くの人々によって見直され、新譜がレコード盤でリリースされることも増えてきました。

このアナログ・レコードをNu Iなら最高の音質で、しかも手軽にアーカイブすることができます。Nu Iにはレコード・プレーヤーを直接接続できる、RCAフォノ入力端子とグランド端子を装備。MMカートリッジだけでなく、MCカートリッジにも対応したフォノ・アンプを内蔵しているので、Nu Iのために新たな機材を買い足す必要はありません。

フォノ入力端子とは独立したLINE入力としてRCA端子とXLR端子(バランス)を装備。レコード・プレイヤーのみならず、オープン・リール・デッキ、カセット・デッキなどと接続して、大切なアナログ資産をアーカイブするのに最適なシステムとなっています。

掛け録り/後掛けが選択でき、
種類も選べるDSDフォノ・イコライザー(※1)。

Nu Iは、イコライジング処理時の原音への影響を最小限に抑え、レコードのカッティング時に押し込まれたサウンドを余すところなく引き出す、DSDフォノ・イコライザーを付属のソフトウェア「AudioGate」に内蔵。一般的なRIAA以外にもLP用の5種類のカーブ(※2)にも対応しています。録音時に掛け録りするだけでなく、そのまま入力 / 録音したレコード盤の原音に後掛けすることもできます。

さらにAudioGate4.5では、SPレコード用に3種類カーブを追加。これまでは高級オーディオ機器でさえもなかなか引き出せなかったアナログ・レコードの真の実力に、最新の技術で迫ります。

 
※1. アナログ・レコードのカッティング・マシンは、音の周波数が低くなるにつれ溝の幅を広く刻むため、そのままだと針が正確にトレースできない、収録時間が減るなどの問題点があります。そのため、カッティングされたレコードは低域を減衰、高域を強調して記録されており、再生時に逆特性のカーブで補正します。この補正を行なうものが「フォノ・イコライザー」です。また、レコード・プレーヤーは出力レベルが一般的なオーディオ機器に比べて低いため、入力信号を増幅する必要があり、フォノ・イコライザーでその役割を兼ねている機器も多いですが、Nu Iでは増幅はアナログ回路、イコライジングは(AudioGateによる)デジタル信号処理へと振り分けています。

※2. RIAAはアメリカレコード協会(Recording Industry Association of America)が定めたレコードの録音・再生カーブの規格。1954年に規格化されましたが、それ以前のものはレコード・レーベルごとに統一性のないものが用いられています。レコードにはカーブの記載がないため、実際にどのカーブを使って録音されたかはわからないのですが、RIAAとその他5種のカーブでほぼ全てをカバーできると言われています。AudioGateで色々なカーブを選んで、音の違いをお楽しみください。

PCなしのスタンド・アロン駆動が可能なアナログ・プリアンプ。

Nu IにはPCに接続する(USBモード)だけでなく、新たにアナログRIAA回路を内蔵したプリアンプ機能(ANALOGモード)も搭載しました。アーカイブのためにNu Iに接続したレコード・プレーヤーは、レコードを聴くためにオーディオ・アンプに接続し直したり、PCを立ち上げたりする手間は必要ありません。もちろん、Nu IはLine入力のときもアナログ・プリアンプとして使用することが可能で、お手持ちのオーディオ・システムにNutubeによる真空管サウンドをプラスすることができます。

高音質を実現するフル・ディファレンシャル回路。

Nu Iは、より高いレベルで音質を求められる業務用機器との接続も想定した設計を行っています。入力にはXLRバランスのLINE入力を装備。出力はXLRバランスのLINE出力をLINE OUT / USB-DAC DIRECT OUT(※) 2系統それぞれに装備し、業務機器レベルの+4dB出力にも対応しました。

録音時は、XLRバランス入力からの音声信号を平衡処理を保ったままハイエンドADコンバーター(AK5574)に入力。再生時は2つのDAコンバーター(AK4490)からの音声信号は、左右独立で構成された出力回路及びNutube回路(バイパス可)を経由し、XLRバランス出力、およびXLR-4タイプのバランス・ヘッドホン端子から出力されます。このようにアナログ信号部分は入力から出力まで、基板上でのノイズによる影響を極力抑える、最も高音質なフル・ディファレンシャル回路で構成されています。

Nu Iに搭載されているADコンバーター(AK5574)、DAコンバーター(AK4490)は、AKM(旭化成エレクトロニクス株式会社)のVELVET SOUND™ブランド製品です。

VELVET SOUND™ は、AKM新世代オーディオデバイスに与えられた「サウンドフィロソフィー」とそれを実現する技術「アーキテクチャ」「コアテクノロジー」のブランドです。「原音重視」「情報量と力強さの両立」をコンセプトに設計された新回路は高性能と豊かな音楽性を実現し、ハイレゾリューションオーディオ時代にふさわしい余裕のスペックとフィーチャーを搭載しています。


※出力は、ボリューム・ノブによる音量調整とNutubeの効果を楽しむことが可能な「LINE OUT」と、DACからのピュアなアナログ信号をダイレクトに出力する「USB-DAC DIRECT OUT」の2系統を装備しており、用途に応じて使い分けができます。

アナログ音質を重視したトロイダル・トランス電源を採用。

オーディオ機器の音質を決める最も重要な部分である、電源についてもこだわりました。DS-DACシリーズのUSBバス・パワー駆動を見直し、待望のAC電源による駆動を実現。内部の電源がより安定することで、特にアナログ回路の音質が向上しました。また、この製品のために新たに設計された電源回路には、磁束漏れが少なく効率が良いことで高級オーディオ・アンプなどで使われている、トロイダル・トランスを採用しました。

Nutube HDFC 概念図

この製品が目指した「コルグだけが出せる音」を作り上げる上で、最も重要なパーツが、コルグとノリタケ伊勢電子(株)が共同開発した「Nutube」です。Nutubeは最新の技術で開発 / 生産され、従来の真空管では難しかった長寿命、省電力を実現した高品質を誇る日本製の真空管です。この新世代真空管は、真空管オーディオ・アンプなどにも採用され、そのサウンドがすでに専門誌などから高い評価を得ています。

性能面では、Nutubeは直熱管としてリニアリティの非常に優れた特性を有し、なおかつ真空管特有の豊かな倍音を得ることができます。この倍音が特にボーカルや楽器の音に絶妙な味わいを加えるので、これまで何度も聴いたお気に入りの曲をまたこの製品で改めて聴き直すという楽しみも生まれます。

新開発のNutube HDFC(Harmonic-Detecting Feedback Circuit / 倍音検出帰還回路)によって、この倍音量をお好みで調整することもできます。新しいのにどこか懐かしい「Nutube」のサウンドを、このNu Iで体験してください。

オノ セイゲン氏(Photo by Susumu Kunisaki)

DS-DACシリーズは専用ソフトウェア「AudioGate」を使用して、PC内のmp3やwavなどのオーディオ・ファイルはもちろん、CDなどをリアルタイムDSD変換して楽しむことを提唱しました。そしてこのリアルタイムDSD変換も、新たなステージに突入します。

Nu Iには、DSDマスタリングの第一人者、オノ セイゲン氏がプロデュースした「DSDで遊べる」Nu I専用オーディオ・ドライバー「S.O.N.I.C.(Seigen Ono Natural Ideal Conversion)リマスタリング・テクノロジー」を付属しました。この「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」はPCで再生するサウンド全て、例えばYouTubeやVimeoなど動画のサウンドやiTunesで再生するサウンドを、リアルタイム変換によりDSDクオリティに「リマスタリング」してNu Iから出力します。単なるアップ・サンプリングとは一線を画す、オノ セイゲン氏のノウハウを注ぎ込んだマジックを、ご自宅のオーディオ・システムでお楽しみください。

Nu IはPCに最大4台まで同時にUSB接続し、付属ソフト「AudioGate Recording Studio」を使用することで、8トラック・マルチDSD録音を実現。WORD CLOCK IN / OUT端子を装備し、同期に関しても業務機器レベルの仕様をカバーしています。

コルグが開発し2010年に発表したDSD対応DAW「Clarity」(※研究機材のため、未発売)の技術を、DS-DAC-10Rを経て、このNu Iでようやく製品という形で世の中に送り出すことができました。DSD11.2MHzによるマルチ・トラック・レコーディングの実現は、これから世界中の録音現場を変えて行くでしょう。

コルグが技術協力している(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)によるハイレゾ音源ストリーミング・サービス「PrimeSeat」。2017年9月のベルリン・フィル演奏会のリアルタイム配信は世界初のDSD11.2MHzで行われ、その高音質に酔いしれると同時に、大容量データ配信技術がついにここまで来たか、ということに驚かされました。

Nu Iはこの11.2MHzの配信に対応し、他のコルグ製品同様に今後使用推奨機器となる予定ですが、さらに「PrimeSeat」配信のための収録機材としてIIJ社に採用を検討して頂いているとのこと。Nu Iで録音されたDSD11.2MHzの美しいサウンドを、そのまま再現することができるのは世界で唯一Nu Iだけであり、今後の展開が期待されます。

よくあるご質問(FAQ)

AudioGate and USB Audio Device Setup Download

※Nu Iでのご利用には、AudioGate4.5以降のバージョンが必要です。

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