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Poetry Magnifique Poetry Magnifique

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2025年9月中旬発売予定

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Poetry Magnifique

DIGITAL PIANO

関連情報

ショパンに捧ぐ、素晴らしきピアノ

現代の著名なコンクールにおいて、多くのピアニストから選ばれているイタリアン・コンサート・グランド・ピアノと、1843年に製造されたピアノを修復し丁寧にサンプリングしたPLEYELピアノ(プレイエル)。時代を超えた2つの名機の音色を搭載した話題のデジタル・ピアノ「Poetry」に新しいモデルが登場します。

2つの個性的なピアノ音色と美しい木目調仕上げを受け継ぎつつ、全体のデザインを一新。一枚板のサイドパネルを採用し、高級感だけでなく剛性、密閉度を増した筐体は、その内部の電源ユニットから見直すことで、さらに豊かな響きを生み出します。

フランス語で「素晴らしい」「見事な」という意味を持つMagnifique(マニフィーク)。この言葉に相応しい高い理想を追い求め、進化したピアノの自信作をショパンに捧げます。

美しい2つのピアノ音色を搭載

Poetry Magnifiqueには、イタリアン・コンサート・グランド・ピアノと、1843年製PLEYELピアノの2つのピアノ音色が搭載されています。

イタリアン・コンサート・グランド・ピアノ

ヨーロッパには著名なピアノ・ブランドが数多く存在しますが、そのような中でも現代のピアニストが望む新たなサウンド、新たな要求に応えることで、近年世界的なコンクールに参加する多くのピアニストたちから選ばれ支持されているイタリアン・コンサート・グランド・ピアノ。そのサウンドは華やかで透明感があり、豊かな表現力が特徴です。同じ楽曲の演奏でも現代風に奏でるこのピアノは、時代を超えて愛されるあの作曲家がもし現代に存在したら、きっとその作品作りに刺激を受けたであろう、そんな想像を掻き立てます。

1843年製PLEYEL

PLEYELはショパンが最も愛したと言われているピアノです。1843年は彼が33歳の頃で、その時代に生まれたPLEYELを、現代の技術で丁寧に修復しサンプリングしたピアノ音色を搭載しています。サウンドはピアノ筐体に使われているウォルナット材の木の温もりを感じさせる味わい深い響きが大きな特徴で、Poetry Magnifiqueではその魅力を余すところなく伝えます。「ショパンが愛した音でショパンの曲を弾く」という夢のような体験も、このPoetry Magnifiqueなら可能になります。

落ち着いた雰囲気を持つ木目調の外装

「Poetic Brown」と名付けた美しくエレガントな木目調の外観は、ショパンの纏う優しく温かみのある雰囲気をイメージしたものです。木目調ならではの落ち着いた雰囲気と品のある存在感は、さまざまなインテリア・スタイルと調和しやすく、お部屋に溶け込むようなデザインになっています。また鍵盤やペダルの根元には赤いフェルトを施し、上質な雰囲気に仕上げました。

蓋を閉めるとフラットになるパネル

これまでも好評を博している「蓋を閉めるとフラットになる」構造をPoetry Magnifiqueでも採用。ピアノを使用しないときには表面が平らな一枚板のような形状になり、リビングやサロンなどの空間に自然に溶け込むスタイリッシュな印象を与えます。またフラットな天面はちょっとした書き物をしたり、あるいは譜面などを置くスペースとしても活用できる実用性も兼ね備えています。

豊かな響きを生み出す新しいピアノ構造

2つのピアノ音色を始めとする豊かなサウンドの魅力を遺憾無く発揮するため、Poetry Magnifiqueでは電源から素材、取り付け構造にもこだわりました。

専用電源ユニット「EvoTone(エボトーン)」

他社製の汎用アダプターを使用せず、Poetry Magnifiqueには電子ピアノ専用の電源ユニット「EvoTone」を新たに開発し本体に搭載しました。これはコルグの電子ピアノ史上、初の試みであり、同クラス製品では類を見ません。これにより、音の立ち上がりが鋭いピアノ特有のアタックや、ダイナミックな演奏時にも歪みを抑え、余裕のある電力で繊細かつ深みと芯のあるパワフルな音を支えます。

電源周りのノイズも低減され、静寂の中のピアニッシモまで澄みわたるように響きます。プロミュージシャン向けに電子楽器を長年手がけてきたメーカーだからこその、目には見えない音作りへの追求です。

ピアノらしさを追求したスピーカー構造

Poetry Magnifiqueに搭載されたスピーカーは、ピアノの音に求められる繊細さと厚みの両立を目指してチューニングされています。高音域には透明感と輝きを、低音域にはふくよかさを持たせるよう、素材や取り付け構造までこだわり抜きました。

音を支える筐体

見た目の上質さだけでなく、音を美しく鳴らすための剛性(=振動をしっかり受け止める構造的な強さ)にもこだわった新設計の筐体。従来モデルよりも堅牢で密閉性の高い構造が、スピーカーの振動を効果的にコントロールし、音の輪郭と明瞭さをより高めます。 また、設置場所に左右されにくい筐体設計により、スピーカーは本体前面に配置され、音がしっかりと前へ抜ける構造に。背面が壁に近づいていても、音がこもることなくクリアに響きます。

心地よいタッチを実現するRH3鍵盤

グランド・ピアノと同様に低音部では重く、高音部にいくほど軽くなるタッチを再現したリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤を採用。高い連打性能で、早いパッセージでも演奏者の表現力を損なうことなく音の強弱まで再現します。この鍵盤は環境にも配慮しており、鍵盤のハンマー部に鉛を使用していません。また、「キー・タッチ・コントロール」機能により、5種類のタッチ(軽め、標準、重め、安定、一定)から設定でき、自分の奏法や目的に応じたタッチで演奏できます。

ヘッドホンに臨場感を与えるステレオ・サウンド・オプティマイザー

ヘッドホンを使用している時でも、アコースティック・ピアノを演奏しているような臨場感のあるサウンドを再現する「ステレオ・サウンド・オプティマイザー」を搭載。 夜間でも楽しく練習することができます。

ハーフ・ペダルにも対応、3本ペダルを標準装備

ピアノの演奏に欠かすことのできないペダルは、アコースティック・ピアノ同様にダンパーに加えソフト、ソステヌートを使うことができる3本ペダルを標準装備。ダンパー、ソフトはハーフ・ペダルにも対応しており、より細やかな表現が行えます。Poetry Magnifiqueはペダルの位置も見直し、従来のモデルと比べて足元のスペースに余裕が生まれました。これにより、アコースティック・ピアノにより近い自然な演奏ができるようになりました。

Bluetoothオーディオに対応

スマートフォンやタブレットとワイヤレス接続し、お気に入りの音楽と一緒に演奏を楽しめます。ピアノを演奏しないときは、Poetry Magnifiqueを迫力のあるBluetoothスピーカーとしても活用できます。

USB MIDI / AUDIO対応

USBケーブルで本体のUSB端子(Type-B)とスマートフォンやタブレットを接続すれば、音楽を流しながら演奏、レッスンアプリでの練習、DAWでの録音・制作が可能。MIDIキーボードとして外部音源を鳴らすこともできます。無料の専用ソフトウェアもダウンロードでき、より幅広い音楽体験を提供します。

※PCとの接続にはUSBケーブル(別売)、iPhone/iPadとの接続にはUSB B to Cケーブル(別売)が必要。
※Lightning端子のiPhoneで使用する場合、USB B to Cケーブル + Lightning - USB 3 カメラアダプタ(別売)が必要。

PLEYELサウンドへのこだわり

当時ショパンが演奏していた音を思い描きながら、Poetry Magnifiqueはデジタル・ピアノならではの技術でその音を再現するためのユニークな仕様を搭載しています。

80鍵盤のPLEYELを再現した「PLEYEL3」プログラム

Poetry MagnifiqueにPLEYELの音色バリエーション3つ搭載していますが、その中の「PLEYEL3」では当時のPLEYELを体感できるよう、実機と同じ80鍵盤の音色を再現しました。Poetry Magnifiqueは88鍵盤なので、この音を選んでいるときに上下端の8つの鍵盤は弾いても音が鳴らなくなります。そんなピアノの常識破りなところにまで、本物の再現にこだわり抜いています。

簡単な操作で当時のPLEYELのピッチ(430Hz)へ切替

PLEYELは、多くの現代のピアノで採用されているピッチ(440Hz)と異なり、やや低めの430Hzに設定されていました。Poetry Magnifiqueではこのピッチで当時の雰囲気を味わって頂くため、3つのボタン操作*で430Hzへと設定が可能になっています。「PLEYEL3」を選んで430Hzに設定すれば、ショパンが当時演奏していた曲の雰囲気をより深く感じることができるでしょう。
*FUNCTIONボタン>PIANOボタンの順に押し(=ピッチ設定モード)、DISPLAYボタンを押すと430Hzに設定。+/-ボタン同時押しで元に戻ります。

PLAYELピアノについて

1843年製PLEYELについて

Poetryに収録されている1843年製PLEYELピアノは、ショパンが33歳だった時のものです。当時の状態のまま、フランスのとある地方にあったものを日本へ移送し、修復が必要な消耗品以外の部品はフランスから当時の部品を取り寄せて、可能な限り1843年当時とほぼ変わらない状態のものに修復された個体です。

PLEYELの特徴

PLEYELというピアノは、ショパンがどうしても”シングル・アクション”を変えさせなかったという逸話のあるピアノです。またPLEYEL社もショパンが亡くなった後も14年間この方式を変えませんでした。 シングル・アクションとは完全に鍵盤(ハンマー)を戻さないと次の打鍵ができず、速い連打が難しい構造の鍵盤です。現在のピアノは”ダブル・エスケープメント”という構造で、ハンマーが戻りきらなくても打鍵ができるので速い連打が可能になり、超絶技巧で派手な演奏を実現できる様になっています。 現代のピアノはコンサート・ホールのような大きな会場で響かせられるように進化してきましたが、19世紀の中頃まではコンサート・ホールのような大きな会場は無く、サロン・コンサートが主でした。そのころの絵を見るとショパンがサロンで弾いていて、女性がピアノに肘をかけて聞き入っているような光景を見ることができます。

さらに、この少し前の時代にピアノという楽器はなく、鍵盤楽器といえばチェンバロとパイプ・オルガンでした。このチェンバロという楽器はオーケストラの中で使えるほど大きな音がしますが、逆に小さな音で弾くのが難しい楽器でした。チェンバロをサロンなどで演奏するとかなり大きい音になります。その問題を解決するためにピアノの前身である「フォルテピアノ」という楽器が登場し、弱い音も弾けるハンマー・アクションが発明されました。当時は小さな音量で弾けることが最も重要だったと考えられます。

またPLEYELにはミュート板がついています。高音部は音が小さく低音部は音が大きいため、弾いたときにバランスが悪くなるのでこのミュート板を装着し、中低音域の音量を下げて高音域へクレッシェンドさせて音楽的にバランスをとるようになっています。そのようなことも含めて、PLEYELはやはりフォルテッシモではなくて、繊細な表現で美しく音楽を語るピアノであると考えられます。

ショパンについて

National Museum in Warsaw, Public domain, via Wikimedia Commons

フレデリック・フランソワ・ショパン

フレデリック・フランソワ・ショパン(仏: Frédéric François Chopin 、ポーランド語: Fryderyk Franciszek Chopin 1810~1849)は、フランス人の父ミコワイ(Mikołaj Chopin 1771~1844)と、ポーランド人の母ユスティナ(Justyna Krzyżanowska 1782~1861)のもと、ポーランド・ワルシャワ近郊のジェラゾヴァ・ヴォラ村で生を受けました。生まれ持った類まれな感性から生み出される独自の作曲技法とピアニズムを駆使して、わずか39年という短い生涯において多くの作品を世に送り出しました。

そのほとんどの作品がピアノ作品であることから、「ピアノの詩人」と言われています。抒情性豊かな美しい旋律、色彩豊かな和声、華麗なパッセージなど、すべてにおいて唯一無二のものであることは言うまでもありません。

ショパンが、幼少期から受けていた音楽教育はきわめて古典的なもので、それがのちの作曲活動の礎になっていったことは特筆すべきことです。特にヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach 1685~1750)とヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756~1791)からの影響は、構成や調性の関係、作品中に現れる対位法的手法(独立した複数の旋律を、独立を保ちながら調和させて重ね合わせる技法)や、声楽的手法、運指方法などから窺い知ることができるでしょう。

また、ショパンの音楽を語るうえで、彼が生きた時代のポーランドの歴史を理解することはとても重要です。

ポーランドはヨーロッパの中心に位置するゆえに、つねに隣接する強国の犠牲となってきました。1795年には、ロシア、プロイセン(ドイツの前身)、オーストリアの三国に分割され(第3次分割)、1918年の第一次世界大戦終結まで123年もの間ポーランドは世界地図から消滅していたのです。

しかし、苦難のなかでもポーランドの人々の母国に対する心は決して滅びることはありませんでした。11月蜂起が起きた1830年、20歳を迎えたショパンは惜別の念とともにポーランドを旅立ち、フランス・パリでようやく活動の場を手に入れ、やがて作曲家、ピアニストとして名声を確立することになります。

遠い地において、胸に焼き付けてきた祖国の風景、文化、そして何よりポーランド人としての誇り、アイデンティティを自らの作品に投影していきます。

ショパンとPLEYEL

「私は体調が良い時はPLEYELを弾き、悪い時はエラールを弾く。」ショパンのこの発言はとても有名です。ショパンがパリで暮らし始めた1830年代のフランスでは、当時エラール社とPLEYEL社の二大ピアノ・メーカーが競い合っていました。エラールのピアノは響きが華やかで音量が豊かなのが特徴で、かつ機能の向上により演奏しやすくなったのに対し、PLEYELのピアノは柔らかく繊細で、僅かなタッチの変化にも敏感に反応し、かなりの神経を使う楽器といわれています。繊細なタッチのコントロールから引き出されるプレイエルの多彩な音色は、ショパン作品にとって必要不可欠であり、ショパンの心の声を表現する唯一無二のパートナーでした。

解説:藤井亜紀

50曲のショパン楽曲を収録

ショパンの名曲50曲をピアノ本体に搭載。これらはイタリアン・ピアノ音色とPLEYEL音色で聴き比べが可能です。またその中から厳選した23曲を収録した譜面が付属されており、このピアノを手に入れればすぐにショパン楽曲の演奏を弾いて、聴いて楽しむことができます(この他に音色デモ・ソングが10曲搭載されています)。

Poetry Magnifiqueにマッチしたピアノ椅子、PC-400PB

デジタル・ピアノPoetry Magnifiqueの「Poetic Brown」に合わせた色味や木目調(塗装)を採用したピアノ椅子です。座面には装飾ボタンを用いて、Poetry Magnifiqueに相応しい品のある質感に仕上げました。
*PC-400PBは別売オプションです。

店頭、オンラインでのご購入の上、アンケートにお答え頂いた方に「Poetic Brown」の特製KDM-3メトロノームを期間限定でプレゼント。

Poetry Magnifiqueを店頭、またはオンラインでお買い上げ頂いた方でアンケートにお答え頂いた方に、このピアノに合わせて新たにデザインされた特製KDM-3メトロノームをプレゼントいたします。本体と同じ金色のロゴが入ったメトロノームを手に入れて、ショパン楽曲の練習に励みましょう。

※アンケート記入時にはご購入いただいたレシートの画像ファイル(ネットの場合は購入したことがわかるスクリーンショット)をあらかじめご用意ください。
※キャンペーン期間は年内を予定しておりますが、その前に予定数量に達した場合はプレゼントを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。

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