MIXER, FILTER

MIXER

オシレーター1、2、3、ノイズ・ジェネレーターの音量バランスをそれぞれ調節します。

ここの設定がフィルターへの入力レベルとなります。

 

 

 

1. OSC 1 Level (OSC1 Lvl)                     [0...127]      (CC#23)

オシレーター1の出力レベルを設定します。

2. OSC 2 Level (OSC2 Lvl)                     [0...127]      (CC#24)

オシレーター2の出力レベルを設定します。

3. OSC 3 Level (OSC3 Lvl)                     [0...127]      (CC#25)

オシレーター3の出力レベルを設定します。

4. Noise Level (Noise Lvl)                     [0...127]      (CC#26)

ノイズ・ジェネレーターの出力レベルを設定します。

FILTER

フィルターは、オシレーターで作った音の不要な周波数分を削ります。そして必要な成分だけを通すことによって音色を作ります。

“Type”は異なるフィルター・タイプ(フィルターが周波数をカットする方法)の間で滑らかに切り替わります。“Cutoff”はカットされる周波数を設定します。“Resonance”は周波数付近の倍音成分を強調し、音にくせを付けられます。

 

 

 

1. Type   [LP4 (0), ..., LP2 (32), ..., BP2 (64), ..., HP2 (96), ..., HP4 (127)]      (CC#27)

フィルター・タイプを選びます。異なるフィルター・タイプの間で滑らかに変化します。値の中間値は、挟まれる 2つのフィルターの中間の特性になります。

LP4 (0): -24dB LPF (-24dB/oct Low PassFilter)です。-24dB LPFはカットオフ周波数よりも低域を通過させ、高域をカットする一般的なフィルターです。カットオフ周波数を小さくすると、暗めで太い音になります。

LP2 (32): -12dB LPF (-12dB/oct Low PassFilter)です。-12dB LPFは、-24dB LPFよりもなだらかで、自然な効き方のフィルターです。

 

 

 

BP2 (64): -12dB/oct BPF (Band Pass Filter)です。-12dB BPFは、カットオフ周波数付近の帯域を通過させ、それより上下の周波数の音をカットするフィルターです(→図6-2)。一部の音だけを強調するときなどに使用します。例えば、ラジオから聞こえる声や電話の声のような帯域が限定された音を作るときなどに用いられます。

 

 

 

HP2 (96): -12dB/oct HPF (High Pass Filter)です。-12dB/oct HPFは、カットオフ周波数よりも高域を通過させ、低域をカットするフィルターです。音色を細くするときに使用します。カットオフ周波数を大きくし過ぎると音量が極端に下がります。

HP4 (127): -24dB/oct HPF (High Pass Filter)です。-24dB/oct HPFは、-12dB/oct HPFよりも急峻な効き方のフィルターです。

 

 

 

2. Cutoff   [0...127]      (CC#74)

カットオフ周波数を設定します。この値を大きくするほどカットオフ周波数が高くなります。

Tip: “Cutoff”は、フィルターEGによる時間的な変化や、鍵盤を弾く強さ(ベロシティ)、位置(キーボード・トラック)による変化を与えられます。

Note: “Cutoff”の値によっては、音量が極端に小さくなる場合があります。

3. Resonance   [0...127]      (CC#71)

レゾナンスを設定します。“Cutoff”で設定した周波数付近の倍音成分を強調して、音にくせを付けます。値を大きくするほど効果が大きくなります。

Tip: レゾナンスは“Cutoff”のつまみを動かすことによって強調される倍音も変わってきますので、“Cutoff”と“Resonance”の両方を調節していくとよいでしょう。

 

 

 

 

4. Drive   [0...127]      (CC#83)

ディストーション回路のドライブ量を設定します。

5. Keytrack   [-200.0...0.0...200.0%]      (CC#28)

鍵盤を弾く位置(キーボード・トラック)によって、カットオフ周波数を変化させます。

例えば、C4の鍵盤で演奏すると目的のサウンドが得られるのに、高音域ではレゾナンスがかからなくなったり、音が柔らかくなり過ぎたりする場合などに、キーボード・トラックで高音域でのカットオフ周波数を高くすることで、目的のサウンドが得られるように補正します。

+の値のとき、C4の鍵盤より高域の鍵盤を弾くとカットオフ周波数が高くなり、低域の鍵盤を弾くと低くなります。-の値では、C4の鍵盤より高域の鍵盤を弾くとカットオフ周波数が低くなり、低域の鍵盤を弾くと高くなります。値が+100.0 %のとき、カットオフ周波数の変化がピッチに比例します。値が0 のときは、キーボード・トラックによる変化はありません。