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KORG Design
 

コルグは創業以来、「他にはないもの、独創性的なもの」を目指し製品を開発しています。その思想はデザインにおいても同様です。

革新的な仕様を訴え個性を強調することへのこだわりは、ともするとデザインを奇抜な方向へ押し進めます。結果としてインパクトのある製品は出来上がりますが、それらがもたらす喜びや楽しさをユーザーが直感、想像できる本質的な価値を内包していなければその魅力を伝えることができません。

私たちは製品が持つ革新と本質とのせめぎ合いの中に、「他にはないもの、独創的なもの」を生み出す力があると考えています。

私たちデザイナーからの声を、少しだけ聞いてください。

01: Think
 

minilogueは、monotoronから始まり、MS-20やARP ODDYSEYの復刻を経て、ついにゼロから開発された回路によるポリフォニック・アナログ・シンセサイザーです。 実はこのデザインの前に別の案で企画が進んでいました。ある種「アナログ・シンセらしい」デザインではあったのですが、復刻ではない新世代のアナログ・シンセサイザーとして、デザインに関しても新しい考え方が求められ、そのため一度ゼロからデザインをやり直しました。

"ビンテージ物"として捉えられてきたアナログ・シンセサイザーを再構築するために出てきたキーワードが「新しいビンテージ」です。この一見、反対の意味をもつ「新しい」と「ビンテージ」というイメージをどのように両立、共存させるかを考えました。


02: Realize
 

「新しいビンテージ」を実現するために数多くのスケッチを描きました。最終的なアイデアは、”アナログらしさ”を再構成し、新しく見せるというアイデアです。木や金属などの素材感が"アナログらしさ"には重要だと考えて、本体の質感にはこだわっています。アナログ・シンセならやはり、本物の木材を使いたいと考えました。

楽器は演奏者からはもちろん、客席からの見え方も重要です。木のパネルを大胆に背面に配置したことで、ライブなどの多くの機材が並ぶステージ上でも、一目ですぐにminilogueだとわかるアイコン的な役割を果たしています。

また、鍵盤の手前から始まる地面からせり上がってくるようなカーブを描いたアルミ・パネルのシルエットは本体を薄くシャープに見せ、ビンテージ・シンセはにはない先進性を表しています。粗めに調整したブラスト処理によってザラっとした金属独特の光沢感を出すなど、質感にもこだわりました。

このアルミ・パネルはR1400mmでカーブしているのですが、この絵を描いた当初は、「これを量産するのは無理だね」と各担当者に言われました(笑)。実際、開発中は曲面が均一にならなかったり、くの字に曲がってしまったりし、苦労しましたが、開発チームや生産工場の方々の協力のおかげでなんとか実現することができました。


03: Message
 

minilogueはキーボーディストのためだけの楽器ではありません。わかりやすく論理的に並んだ操作子や、波形を表示して中毒的な楽しさのあるオシロスコープ、ステップ・シーケンサーなど様々な機能も備わっています。ぜひ、多くの人に身近な存在としてアナログ・シンセサイザーを持つ喜びを感じて欲しいです。

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