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2017.01.27

フレンズ「microKORG S & nanoKEY Studio」インタビュー Powered by CINRA.NET

場所はもちろん神泉。フレンズの極上のポップソングはここから
 
ここは、神泉にある「Snake Monkey Studio」。フレンズの拠点であり、レコーディングはもちろん、プリプロダクションや、ライブのためのリハーサルなども行なっています。『ショー・チューン』を制作する際、おかもとさんが歌詞を書き、ひろせさんが最終的なアレンジを行なうというルールを決め、それをフレンズのカラーにしたそうです。「名曲に、名イントロあり」を信条とするひろせさんの曲作りのこだわりは、「最初の5秒でリスナーを掴む」こと。1分でも、30秒でもなく、5秒。このこだわりから、極上のポップソングが生まれているのでしょう。

 


お気に入りの機材:KORG「MS2000B」
 


アナログモデリングシンセサイザーの名機として、今も名高いモデル。フロントパネルに主要な音色パラメーターを配置することによって、演奏中に音色を変化させたり、多彩な音色エディットを感覚的に行なえたりするところが、多くのミュージシャンに愛されている理由の1つでしょう。ボコーダー機能や、アルペジエーター機能も搭載されています。

ひろせ : ギターの太郎さんがやってたバンド、HOLIDAYS OF SEVENTEENのキーボードの方から太郎さんが譲り受けたものです。『ショー・チューン』の中の“とけないよ”という曲のベースはこれで弾きました。音ももちろんですが、とにかく見た目が最高(笑)。機材は見た目もすごく大事だと思うんですよね。今後はライブでも使っていきたいと思います。

 


お気に入りの機材:KORG「microKORG S」
 

KORG「microKORG S」 (商品詳細)



レトロでキュートなデザインからは想像もつかないほどの本格的なサウンドで、世界のスタンダードとなったアナログモデリングシンセサイザー「microKORG」。リニューアルした「microKORG S」は、新設計の「2+1スピーカー・システム」を内蔵し、スピーカーに繋げなくても音が出せるようになりました。

おかもと : 以前はKORG「R3」を使っていたのですが、2年前に壊れてしまって。その3日後にライブの予定があったので、慌てて楽器屋に行って見つけたのが「microKORG XL」だったんです。アナログシンセの音がすごくよくて、メロトロンみたいな音色も気に入りました。ライブのときに、シンセのリードソロを弾いたりしています。この「microKORG S」は、内蔵スピーカーから音も出るし最高ですね!

 


お気に入りの機材:KORG「nanoKEY Studio」
 

KORG「nanoKEY Studio」 (商品詳細)



nanoシリーズの新製品「nanoKEY Studio」は、キーボード、ノブ、トリガーパッド、タッチパッドを搭載。iPhone / iPad、Mac / Windowsとのワイヤレス接続 / 電池駆動が可能で、しかもA4サイズのバッグに収納できるくらいコンパクトな、モバイルMIDIキーボードです。どのキーを弾いても音楽的なフレーズを生み出すイージースケール機能など、多彩な演奏モードも備えています。

おかもと : 普段の打ち込みは、KORG「KROSS」でやっています。モバイル用の「nanoKEY」を触るのは初めてですが、これさえあればどこでもできますね。歌詞はいつも移動中に電車の中で書いているのですが、「これからは曲作りも電車でできる!」と思って感動しました。山手線を1周しているうちに、5曲くらいできそう(笑)。iPhoneやiPadでソフトを立ち上げて、Bluetoothを使えばワイヤレスでも操作できるなんてすごい! トリガーパッドやタッチパッドまでついていて、まるで幕の内弁当みたいです(笑)。

 

おかもとが左手で操作している「nanoKONTROL Studio」 (商品詳細)と併せて使うことで、創作の利便性もより広がる


 

「誰も聴いたことないような、新しい音楽を生み出すことは僕たちにはできないけれども、フレンズというバンドは『ポップアイコン』に絶対なれると信じています」――インタビューの最後に、そう話してくれたひろせさん。過去の音楽のエッセンスを抽出し、現在進行形のポップミュージックとして再構築していくフレンズから、誰もが口ずさむ国民的ヒット曲が生まれる日は、そう遠くないかもしれません。