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2014.12.10

安城学園高等学校吹奏楽部「TMR-50」インタビュー

「個」の力を高めるTMR-50活用術

チューナー・メトロノームにレコーダー機能を搭載したTMR-50は吹奏楽の練習に欠かせないアイテム。その活用法をリポートするシリーズ、今回ご登場いただくのは安城学園高校吹奏楽部。吹奏楽コンクール全国大会を終えたばかりの同部を訪ね、顧問の三浦聖司先生と部員のみなさんにインタビュー。大舞台でも笑顔いっぱいで演奏できる安城パワーはどんな練習から生まれるのか。TMR-50活用術を聞いてみよう!

制作:音楽之友社編集部広告課 構成・文:芹澤一美 写真:正木万博


こちらの記事は2014年12月発売のBand Journal 2015年1月号に掲載されたものです。

安城学園高校 音楽・芸術科
教諭 吹奏楽部顧問 三浦聖司先生

音程・音色・音質を
徹底して追求する


全国大会翌日も練習ですね。

三浦:今日が一番重要で、いつもどおり朝7時から練習で使う教室を掃除しました。吹奏楽を通じて人間性を育てたいと考えています。

ふだんの練習で練習機器をどのように活用されていますか?

三浦:吹奏楽は「個」の力の集まりです。多くの人と音楽を楽しむためには、まず個々が良い音程・音色・音質で演奏しなくてはなりません。心は後からついてくるものです。日頃から「合奏は勝負の場」だと言っているので、それぞれチューナーを使って繰り返し練習して合奏に臨みます。それでも「まだ合っていない」と指摘すると、私の求めるレベルと自分の音のクォリティの差を自覚して、さらに考えて練習するようになります。こうした練習機器は自分のレベルを知るための、なくてはならない相談役のようなものだと思います。

練習を重ねると音程のチェックポイントも変わっていく。「ですから練習機器は手放せません。肌身離さず持ち歩いています」(平川さん)

部員のみなさんはTMR-50をどのように使っていますか?

平川:私は合奏中に譜面台に置いて自分の音を録音し、先生に指摘された部分を確認しています。

黒島:掛け合いのフレーズなどは相手パートの演奏を録音して、再生しながら練習しています。

重光:音程は、基本的には低音の音を聴いて耳であわせますが、気になる部分はチューナーで確認するので、ずっと側に置いています。

加藤:テンポ60でメトロノームを鳴らし、チューナーの針が中央になるように意識して、良い口の形を考えながら練習しています。

TMR-50を手にモニターレポートに協力してくれたのは、左からトランペット:平川愛さん(3年)、重光由衣さん(2年)、サクソフォーン:加藤ほのかさん(2年)、黒島渚さん(2年)。「心強い練習のパートナーです!」

粘り強い緻密な練習が、大舞台での笑顔につながっているのですね。安城学園のみなさん、ありがとうございました!

わが部の活用術!
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