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2014.05.01

マイカ・ルブテ「RK-100S & tinyPIANO」インタビュー Powered by CINRA.NET

ガレージを改造した夢のような空間には
アナログシンセや楽器たちがぎっしり

もともとガレージだったという、まるで秘密基地のようなマイカ・ルブテさんのプライベートスタジオ。白を基調とした明るい部屋にはグランドピアノがドーンと鎮座しており、買い集めたアナログシンセも所狭しと並んでいます。防音・遮音設備もバッチリで、夜中に大きな音を出していても問題ないそう。マイカさんはここで曲作りからアレンジ、レコーディングまですべての作業をおこなっています。階上にも自分の部屋はありますが、大半はこのスタジオで過ごしているとのこと。作業に夢中になると、奥にあるソファベッドで寝泊まりすることもあるのだとか。お気に入りのCDやDVD、マンガなんかも完備しているので、煮詰まったらちょっとした気分転換もできます。宅録好きにとっては、まさに夢のような空間ですね。

RK-100S

ギターのように肩からストラップで吊るし、演奏できるショルダーキーボード、通称「ショルキー」は1980年代に一世を風靡。そして今、再評価されています。最近のモデルには「カワイイ」と思えるものがなかなかなくて、ずっと不満だったというマイカさんですが、KORG「RK-100S」には一目惚れしてしまったそうです。

マイカ:機能的にも、これまでのショルダーキーボードで不便だった点が色々解消されていて助かりました。たとえば、シールドジャックの端子って、これまでのショルダーキーボードはボディの側面に付いているタイプが多く、演奏中に抜けてしまうことがあったんです。でも、このようにボディの前面にしてくれたことで、シールドが抜ける心配をしなくてすむようになりました。いい意味でフラットな音色も多いので、ギターアンプで音を歪ませて弾いても面白いです。

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tinyPIANO

アナログシンセだけでなく、部屋中におもちゃの楽器が溢れかえっているマイカさん。その中でも特にお気に入りの一台が赤いトイピアノ、KORG「tinyPIANO」。最初は「見た目のインパクト」でライブ用として興味を持ったというマイカさん。アウトプット端子もついたKORG「tinyPIANO」は、まさにうってつけでした。

マイカ:これ、中身もすごいんですよ。鍵盤の数だけ音色が選べて、エレピからストリングスの音まで出すことができるんです。肝心のトイピアノの音色も、生っぽくて本当にリアル。ライブではファズで歪ませて弾いたりしているんですけど、トイピアノ以上に個性的なサウンドになるし、パワーもものすごくあって重宝していますね。おもちゃの楽器は見つけたら即買うという感じで集めてて、レコーディングでもSE的に使うと面白いのでよく登場していますね。そのままマイクを立てて録ったり、サンプリング素材としても使っていますよ。

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数多くの電子楽器やシンセサイザーを自在に操りながら、一つひとつの音色にこだわり、緻密に曲を紡いでいくマイカ・ルブテさん。その一方で、日本語が持つ力や言葉の響きを大切にし、聴き手と「共有」出来るような「大衆音楽=ポップミュージック」を奏でたいとの思いを強く持つ彼女は、デジタルとアナログ、両方の良さを追求しながら、これからも刺激的でありつつも、ぬくもりのある音楽を届けてくれることでしょう。


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