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2014.04.01

小林豊美「TMR-50」インタビュー

 

ジャズ・フルート奏者としての自身の活動、ライブ・サポート、そして母校でもある洗足学園音楽大学にて講師も務めるなど、幅広く活躍中の小林豊美さん。今回は彼女にTMR-50を試して頂き、レコーディング機能を中心におススメポイントを語って頂きました!

掲載日:2012年12月10日

小林豊美(以下K):わー緊張する(笑)!!えー、まず出来たてほやほやのCDを持ってきました♪

ありがとうございます!

K:最初に出したCDがソロで、タイトルがダジャレなんです(笑)。ソロだから「そろそろ」っていう(笑)。で、セカンドが「はなす」っていうCDで、最初ソロだったので、今度はデュオにしたんです。diskunionさんからは12月4日リリース、TOWER RECORDSさんなどでの全国リリースは1月11日の予定です。

今回のCDのレコーディングはご自宅にエンジニアを招いて録音されたんですよね?

K:そうなんです。家にグランドピアノがあるので、エンジニアさんに来て頂いて、ピアノとフルートのデュオでレコーディングしたんです。

今回使って頂いたTMR-50にもレコーダー機能が付いていますが、レコーディングをすると何故か飛躍的に上手くなるんですよね。TMR-50、使ってみていかがでしたか?

K:一通り触ってみたんですけど、まず軽さですよね!チューナーとメトロノームだけじゃなくて、録音も出来るものが、こんなに軽いんだぁって驚きました。で、録音したら音も良いし、本当にビックリですよね(笑)。このサイズで3役入ってるのは本当に優秀だと思います!

普段はチューナーとか使ってるんですか?

K:使ってます!チューナーも、レコーダーを使う時もあるし、メトロノームも使ってます。だから、3役が1つになってるTMR-50は本当に重宝してます!

お気に入りの使い方とかありますか?

K:録音した音をプレイバックする時にチューナーが動くっていうのは画期的な大発明だと思います!動きのある曲の練習だと、チューナーを見ながらは難しいので、録音した音にチューナーを使って、「あ、ここがやっぱり崩れるなぁ」とか確認出来るのは良いですよね。メトロノームも同期しているので、テンポに関しても同じだと思います。

ありがとうございます。ちなみにフルートはいつから始められたんですか?

K:小学校5年生からですね。TVでたまたまオケの映像が流れていて、フルートがパッて映った時に、吹いてる姿と音を聴いて、格好良い!って思って。それで親に習いたい!ってお願いしたんです。だから最初はクラシックで、高校までやっていました。ジャズを始めたのは大学からですね。

洗足学園音楽大学のジャズ・コースですよね。卒業して、母校で先生になるって素晴らしいですね!

K:ありがとうございます!私の授業はソルフェージュなので、フルートだけじゃなくて、全ての楽器に共通の基礎訓練なんです。

ソルフェージュってどんな事を学べるんですか?

K:音を聞いて、それを書きとったり、歌うっていう授業です。要は自分で出す音を、自分自身できちんとイメージ出来るようにするための練習ですね。例えば管楽器で言うと、自分が次に何の音を出す!というイメージが出来てないと、その音が綺麗に出ないとか、体に負荷がかかって良くない音になるんです。ジャズで言うと、音に責任を持つって事です。むやみやたらに音を出すって事じゃなくて、自分が今、ここに、この音が必要だと思うから吹いているんだ、っていう感覚を強化しましょう、と。

なるほど、確かにイメージしていないと跳躍の時とかミス・トーンになったりしますよね。という事は、ソルフェージュ的に考えても、録音して聴き返すというのは大切って事ですよね。

K:やっぱり、どこが出来ていないかを把握しない事には上達しないので、それを把握する為に、レコーダー機能は絶対に欠かせないと思います。客観的に聴いて、確認するっていう作業が大切なのかもしれないですね。

吹奏楽のような団体だと、各パートがレコーディングをして確認するだけで全体が飛躍的に上達しますよね。演奏に自信の無い団体さんは是非試して欲しいですね。

K:絶対に上手くなると思います!あとは、自分以外のパート人の演奏を録音しておいて、そこだけ繰り返して聴いたり、上に重ねて演奏したりするとか、TMR-50の使い方は本当に沢山あると思いますね。

それでは最後に、これからの管楽器奏者に一言お願いします。

K:以前、初めてレッスンに来てくれた生徒さんに、「フルートでジャズってあるんですか?フルートでジャズがやりたかったけど、大学のジャズ研に入ろうとしたら、フルートでジャズはないからって言われて諦めたんですよね」って話を聞いて、すごくショックで。そういう人が一人でも減って欲しいし、何か、『こうじゃなきゃいけない』っていうのが音楽にあるっていうのは変だと思うんです。だから、後に続く人に、フルートってこんな事も出来るし、こんなのも出来るし、こんな音楽も楽しいんだよ!っていう、一つでも多くの可能性を伝えられたら、それが一番幸せだなぁって思います♪

小林さんって、見た目は笑顔の素敵なホンワカした感じですけど、強い想いがあるというか、フタクセくらいありそうな感じですね(笑)。

K:本当ですか!?やったーー(笑)!

KORG TMR-50を語る。〜 小林豊美 (flute) 〜

小林豊美(Toyomi Kobayashi)

3歳からピアノ、聴音、りとみっくを習い、絶対音感を身につける。11歳からフルートを始め、16 歳でジャズに出会う。洗足学園音楽大学ジャズ・コース卒業。フルートでの新たな表現を常に求め、2012 年夏には、ニューヨーク大学で行われたSIM summer program に奨学金を得て参加。2nd CD「はなす」には、NYで得たものが多く盛り込まれている。ジャズを中心とした演奏活動に加え、レッスンや、母校である洗足での授業も行っている。