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2014.04.01

世武裕子「KROME」インタビュー

コルグ新製品発表会ではKROMEを使用されましたが、いかがでしたか?

KROMEを触った時に初めて電子楽器、特にピアノの音色ですね、に対する抵抗感みたいなものがなくなりました。特に低音域の良さに感動しました。他の内蔵音色も好きですし。タッチはグランドピアノとは違いますけれど、それでも変な感じとか、妙に重くしただけ感もなくて自然な感じですから、もう即決でKROMEを使うことに決めました。

今はKROME-88の上に61鍵モデルを重ねてお使いになっているんですよね?

そうです。ダブルKROMEです(笑)。ライブでは実用性が重視されますし、何と言っても軽い機材はライブで嬉しいですからダブルKROMEになりました(笑)。61鍵モデルのKROMEを導入したことで、ライブのアレンジにすごく幅が出るようになりましたね。ベースの音もたくさん入っていて良い音ですし、ギターの音も入っていますからギターっぽいこともできますし、そうすると一緒に演奏しているドラマーも楽しそうですしね。

「KROME前提アレンジ」ですね?

そうですね。KROMEがあればベースを弾きながらピアノの音も出せますから、特に歌のある曲の場合はそれでサウンドが全然変わりますよね。

じゃ、これからもKROMEをバリバリお使いになる感じでしょうか?

KROMEを導入したおかげでこれからはライブハウスでもどんどんライブをやって行きたいと思っています。良い出会いでした。

最近取り組んでおられるバンド編成が、すごく変わっていると伺いましたが…?

そうなんです。基本はツイン・ドラムと私なんですけど、それはダブルKROMEで初めて成立するんですよね。ドラムの1人はシンセも弾くんです。それで当然全パート人力ですから、KROMEのプログラム・チェンジをスムーズにできるようにフレーズを工夫したりしています。

すごく楽しみですね。

私も楽しみにしています。今、この編成がすごく良い状態ですから、KROMEとこの編成で長くやって行けたら嬉しいですね。

しかし、ツイン・ドラムにキーボードっていうトリオはこれまでにないユニークな編成ですよね?

しかも、私も立って弾いて、全員正面向いて演奏するんですよ!(笑)。それがすごく楽しいんですよ。で、ツイン・ドラムって言っても全然音の性格が違う2人なので。1人はすごくロックなドラマーですし、もう1人は結構打ち込みっぽい機械的なドラマーですから、お互いが得意な曲っていうか、私の曲でもその2人それぞれをイメージした曲があるんですよ。だから曲によって役割分担がすごく良い形でできるんです。そこに細かいものを追加していくことができますから、やっていてすごく楽しいです。最初はお互いドラマーですから不安もあったみたいですけど、いざやってみたら予想以上にハマりました(笑)。もうスゴいことになってます。で、見た目も楽しんでもらえるように、最近はスタジオでも鏡を見ながら練習しているんです(笑)。

世武さんご自身のアルバムのご予定は?

そうなんですよね。歌もので作りたいです。これまでよくよく考えると、ライブと直接つながらないアルバムが多いんですよね。もちろん、音源は音源で、自分で気に入ったものを作っているんですけど、ライブに来たお客さんが勢いでアルバムを買ってくださって、聴いてみたらライブとは全然違う感じなんですよね。もちろん、ライブとアルバムでは同じ曲でも全然別ものなんですけど、ライブと同じように臨場感のあるものを作りたいです。

ライブ盤ですね?

それぐらい勢いのあるものです。あんまり時間をかけて凝ったものにするんじゃなくて、もっとザックリと録る感じのもの。今、3人の状態がすごく良いので、その3人のパワーが伝わり、ライブの空気感も含めて音源に落とし込める、そんな音源を今のうちに作りたいです。グループで演奏してここまで楽しいのは初めてですね。それぐらい充実しています。

今日はお忙しい中ありがとうございました。

 

世武裕子さんからのメッセージ・ビデオ

世武裕子(hiroko sebu)

滋賀県草津市出身、パリ・エコールノルマル音楽院映画音楽作曲科卒の作曲家/ピアニスト。『イングリッシュ・ペイシェント』『ベティー・ブルー』『善き人のためのソナタ』など、数多くの映画音楽を手がけた作曲家、ガブリエル・ヤレドに師事。音楽院在学中、ジャン=リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』で知られる作曲家アントワーヌ・ドュアメルからも賞賛された建築物の様に音を構築していく独自のスタイルは、帰国後に更に進化し、現代音楽シーンだけでなく、CM/映画音楽の世界からも高い評価を獲得。「Google Chrome」、Panasonic Beauty 「ラムダッシュ」、相武紗季、三浦友和出演の「洋服の青山」、北野武出演の「大阪ガス」等のCM音楽や、吉田光希監督、南果歩/田口トモロヲ主演の「家族X」、フランスのエドワード・ティソ監督による映画「Fin」等の映画音楽を手がける。また、世界最高峰のアニメ映像技術を誇る“STUDIO4℃”がTOYOTAとコラボレーションした「Peace Eco Smile」シリーズの短編アニメーションの音楽も担当するなど多方面から注目が集まる中、2012年6月に待望のニュー・アルバムがリリース。Mr. Children、m-flo、Teriyaki Boyz、坂本真綾~Kanye Westといった海外のビックネームまでを手掛ける関根青磁氏をエンジニアに迎え、フランスの弦楽団"アルタセルセ"のメンバーであるPetr Ruzka(violin)、Marco Massera(viola)が参加。フランスでPV&アーティスト写真撮影が慣行された。今まで以上に音楽的深化を果たしたこの作品で、世武裕子の名が世界へ広がるのは時間の問題であろう。

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