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2014.04.01

大友良英「MR-2」インタビュー

さて、8月中旬(※この取材は8月上旬に行われました)からフェスティバルFUKUSHIMA!が始まりますね。

あれすごいよね。自分で企画しておきながら、途方に暮れてますけどね(笑)。

大変ですよね。

大変です。僕自身がすごく頑張っても全部はとても見られないんですよね。それでその期間中に福島だけじゃなくて札幌や広島にも行きますし、福島県内も色々回るので、ちょっと体力温存しておかないとまずいなぁって思ってるんですけど、もう既に今夏バテしちゃってます(笑)。あれは、ひとつは、数をいっぱいやりたいって思ったんですよね。色んな考え方があるわけだから、数いっぱいやりつつ、でもみんなで一緒にやってる感を出したいなと思ったんです。

その、数を非常に多くしようと思われたのはどうしてでしょうか。

去年は1個ボーンと大きな中心があって、他で周辺的に色々あったんですけど、今年は、震災後の1年間を見てると、色んな考え方があって、それらがお互いにぶつかり合ってて、あんまり良い感じじゃないなぁって思って、1個にまとめて「ひとつです」って言うのは無理があるなぁ、っていうのがあったんで、まぁバラバラに色んなことが起こってるまんまで、一緒にうまくやっていける方法がないかなぁって思ったんです。1個にまとめたら絶対無理が出る、考え方なんか一緒じゃないんだから、一緒になりようもないので、バラバラのままでどう動いていくか、ってことを考えたほうが良いなって思って、だったらいっぱい同時多発的に起こって、それぞれちょっとぐらい違うけどお互いにやってることをリスペクトしながらやっていきましょうよ、っていうすごく素朴な考え方からスタートしました。それでも完全に同じようなものが並列的にあると何だか分からないから、ところどころにクサビのようにちょっと大きめなオープニングのフェスを福島市でやったり、エンディングをちょっと大きめにやったりとか、っていうことでメリハリを付けながら、あと「ノイズ電車」のような変なものがあったりね(笑)。生真面目なものばかりだと世の中つまんないし。

楽しみですね。最後にコルグ・ホームページをご覧のみなさんにメッセージをお願いします。

録音面白いよ、ってことかな。例えば自分たちのバンドの演奏を録音するにしても、色んな録り方があるじゃないですか。僕の知り合いでドラムの中村達也というのがいまして、彼がね、たぶんMR-2で録ってるんだと思うけど、いつもすごく良い音で録るんだよ。それはたぶん彼が録音機を置く場所が良いんだよね。あと目一杯レベルを取って歪むギリギリ手前にしてて、ちゃんと彼の音楽になってるの。あと、何と言ってもDSDはすごい。すごすぎる。デジタル感がないっていうか、見事ですよね。恐ろしいぐらい良いです。

お忙しい中、ありがとうございました。


大友良英のJAMJAM日記(ブログ)

NHK『課外授業ようこそ先輩』「僕の音 私の音 福島の音」 福島県福島市立福島第一小学校

フェスティバルFUKUSHIMA!