──KRONOSは2台使用されているんですね。どのように使い分けておられるのでしょうか？


ハナブサ：88鍵盤プラチナカラーのKRONOS 2を数年前から愛用しておりまして、もともとこちら1台の予定でしたが、61鍵盤のシンセタッチのKRONOSも使いたくなってしまいました(笑) スガさんの現場では何よりまずグルーヴが大事なので、楽曲によってタッチ感を使い分けたく、2台設置するようになりました。

役割としては、88鍵盤が生Piano、Wurly、Rhodes、Clavi、61鍵盤がWurly、Clavi、Synth Stringsという形で使い分けています。

──KRONOSでよく使う音はどのようなものですか?


ハナブサ：（2段重ねの）下鍵盤で使用することが多いので、Piano、Rhodes、FM Piano、Wurlyを使用することが多いです。



──KRONOS で気に入っているところなどありましたら教えてください。


ハナブサ：波形自体はもちろん、内蔵のエフェクトが強力なので、時代感を問わず音を作り込めるのが信頼できるポイントですね。プリセットに搭載されているようなレガシーサウンドはもちろん、 アニソンのようなキラキラサウンドもバッチリ。初代モデルが2011年に発売されてもう10年以上たつのに、とにかく全機能使いきれないんじゃないかってくらい底が知れないというか、、、。

OSがバージョンアップされてから即座にレイヤー音色が作れるようになったのもポイント高いですね。コンビネーションモードは便利な反面ちょっと難しいので、初心者にも取っつきやすくなった印象です。セットリスト機能も視覚的にわかりやすく、 物理フェーダーがたくさんついているので、リアルタイムの音色変化も行いやすく、 信頼できるマスターキーボードの1台となっております。

──opsixも使われていますね。


ハナブサ：スガさんのライブでは間奏のリフ、キメなどの印象的なBrassや曲間のPadを演奏するために使用しています。 opsixはModulationホイールにある程度重さがあり、フィジカルコントロールが行いやすいので、6台もの鍵盤を同時制御する中で、非常に音色管理しやすく、会場によってリアル タイムでの微妙な音の調整も即座に行える点もありがたいです。

そして何よりわかりやすいFavorite機能が大活躍ですね。 昨今の音楽にはこのFavarite機能がどの鍵盤にも欠かせないのではないでしょうか。



──opsixならではの使い方とかはあるのでしょうか。


ハナブサ：本格的な内蔵フィルターとアルゴリズムの変化による複雑な音色を生かして、 曲間のつなぎのPad、強力なBrass、癖のあるSynth Bassなど、要所要所で非常に役立ってくれています。

他の現場もそうですが、ここはシンセ大活躍だぞ!というポイントでopsixを投入するこ とで、ライブ中のキーボードパフォーマンスにグッと幅が広がりました。



──ありがとうございました。